ホノルルフェスティバルやプリンス・クヒオ・デーのパレードでカラカウア・アベニューが華やぎます！
3月は3回もパレードが行われるカラカウア・アベニュー
アロハ・アヴァケア！ハワイナビです。
アロハ・アヴァケア（Aloha Awakea）は、ハワイ語でお昼前後（午前10時から午後2時頃まで）に交わす「こんにちは」。Awakeaは「midday / 正午・真昼・お昼頃」。Alohaの下に単語をつなげることによって、様々な挨拶のバリエーションが生まれます。
3月のハワイ、まずは祝日からご紹介しましょう。
ハワイには、アメリカ合衆国連邦が定めた祝日「ナショナル・ホリデー National Holidays」または「フェデラル・ホリデー Federal Holidays」と、ハワイ州が独自に定めた祝日「ハワイ・ステート・ホリデー Hawaii State Holidays」があります。
3月25日（金）Prince Jonah Kuhio Kalanianaole Day プリンス・クヒオ・デー（振替休日）
＜ハワイ州の祝日＞
○本来のプリンス・クヒオ・デー3月26日が土曜日に当たるため、前日の金曜日が振替休日。
○州の公的機関、学校は休み。市バス[TheBus]は休日ダイヤ。ほとんどの銀行は休み（バンク・オブ・ハワイは営業予定）。連邦政府機関や多くの企業は通常通りの営業。ショッピングモール、小売店、飲食店も通常通りの営業。博物館、美術館、動物園、水族館、植物園などもオープン。ただし、エマ女王夏の離宮（クイーン・エマ・サマー・パレス）は閉館。
日本には「プリンス・ジョナ・クヒオ大佐」と称した結婚詐欺師がいましたが（2009年には『クヒオ大佐』として映画化）。クヒオ王子に失礼です！プンプン。（写真は本物のクヒオ王子）
「庶民の王子」として人々から尊敬され親しまれたクヒオ王子の生誕記念日です。正式名称は王子のフルネームで「プリンス・ジョナ・クヒオ・カラニアナオレ・（ピイコイ・）デー」ですが、一般には「プリンス・クヒオ・デー」「クヒオ・デー」といわれます。
カピオラニ・パークにあるカピオラニ女王像
クヒオ王子は、カウアイ島最後の王カウムアリイの曾孫として、1871年3月26日カウアイ島のコロアで生まれました。ハワイ王朝7代目カラカウア王の妃であるカピオラニ女王が伯母にあたるため、カラカウア王夫妻の養子として、オアフ島の、王家の子弟が学ぶロイヤル・スクールやオバマ大統領の出身校としても知られる名門私立校プナホウ・スクール、さらにカリフォルニアのミリタリースクールや英国の大学およびビジネススクールで教育を受けます。射撃やフットボール、自転車競技の得意なアスリートだったとか。
カラカウア・アベニューとクヒオ・アベニューの二叉路にあるカラカウア王像
少年時代の王子を教えた教師によると、「目がきらきらと陽気に輝き、ほほえみを絶やさない、キュートな少年。絵に描かれる小さなキューピッドそっくりだった」とか。そのためニックネームは「プリンス・キューピッド」。その後も生涯、このニックネームで呼ばれることになります。
カラカウア王の妹でもありハワイ王朝最後の君主、リリウオカラニ女王から第一王位継承者に指名されますが、リリウオカラニ女王はアメリカの圧力により王権を放棄せざるを得ず、1893年ハワイ王朝は終焉を迎えます。
![[左上]左に立っているのがクヒオ王子。3人兄弟の真ん中でした。[右]収監中、囚人服姿のクヒオ王子。](//imagel.sekainavi.com/images/templates/HAWAII/5032893/08165c7ba1356e2f_S2.jpg)
[左上]左に立っているのがクヒオ王子。3人兄弟の真ん中でした。[右]収監中、囚人服姿のクヒオ王子。
1895年には、ハワイ王国復興とリリウオカラニ女王の王位復帰（クーデター）を企てたとして反逆罪に問われ、リリウオカラニ女王はイオラニ宮殿に8カ月間幽閉。24歳のクヒオ王子は1年間収監されてしまいます。王子の婚約者であったエリザベス・カハヌ・カアウヴァイは毎日面会に通い、王子を力づけたとか。1986年、2人は結婚。王子の服役後2人はヨーロッパの各地を旅行し、王族として遇されます。また、王子は1899年から1902年アフリカで行われた第2次ボーア戦争に英国軍として加わります。
ホノルルマラソンの舞台となるオアフ島の幹線道路の1つ、カラニアナオレ・ハイウェイは王子の名にちなんだもの
政界に復帰した王子は1902年、ハワイ準州唯一のアメリカ下院議員に選出され、1922年に50歳で亡くなるまで幾度も選出され続けます。クヒオ王子の功績として広く知られているのは、1921年に制定された「ハワイアン・ホームステッド法（Hawaiian Homes Commission Act）」。ハワイアンの血が50パーセント以上入ったハワイ州民に20万エーカー（約809平方km）の公有地を無料分譲するというハワイアン擁護の法令です。また1919年、アメリカ議会にハワイ立州法案を初めて提出したことでも知られます。その法案は実に40年後の1959年、実現しました。（1959年にアメリカ合衆国50番目の州に昇格）
3月の祝日はプリンス・クヒオ・デーだけです。
3月の気候は
3月のノースショア
10月から3月はハワイの冬季および雨季にあたります。が、3月に入ると、そろそろハワイは春を通り越して（!?）、夏。2月までのように、朝夕に冷え込むこともなくなり、雨が長時間に渡って降ることも少なくなります。* マウイ島をはじめとする各島で12月下旬から催行されるホエールウォッチングも楽しめるのはあとわずか。4月に入ると冬の間ハワイを訪れていたザトウクジラがアラスカの海へ帰ってしまいます。（4月初旬から中旬まではギリギリ、クジラを見ることも可能です）
冬季のビッグウェーブが世界に名高いノースショアも、3月頃まではサーファー好みの波が来るようです。（ピークは1月。夏季に入ると波が穏やかに変わります）
3月は学校も春休み（スプリング・ブレイク）。お休みの時期と期間は学校によって異なります。
3月のオアフ島のおよその気温は以下の通り。隣島の場合は若干異なります。
平均気温 最高気温 最低気温 海水温度 平均降水量
23℃ 26℃ 19℃ 24℃ 73mm
お店やレストランの中など、かなりクーラーが効いている場所もありますので、寒がりの方は、長袖の羽織りものがあったほうが安心です。
＊のはずだったんですが・・・3月10日現在、ハワイは朝夕冷え込む雨の日が続いています。今年の3月は例年とちょっと違うようです。
次に、ハワイで開催される3月の主なイベントをご紹介します。
3月11日（金）－13日（日）ホノルルフェスティバル Honolulu Festival
様々なタイプのパフォーマンスが楽しめます。
ハワイ・コンベンションセンターをはじめとするワイキキ周辺エリアで開催
今年で17回目を迎えるホノルルフェスティバル。毎年3月の恒例行事としてローカルの人々にもすっかりおなじみになりました。日本各地のお祭りや文化、芸能、武道やスポーツ、伝統工芸などを通じて日本とハワイの人々の交流を深めることを目的としたフェスティバルです。開催期間中は、日本からやってきた様々な団体のパフォーマンスが、ハワイ・コンベンションセンターやアラモアナ・センターをはじめとするワイキキ周辺で披露されます。2010年度は日本から約80の団体が参加。ハワイからもマーチングや沖縄太鼓、韓国舞踊、サモアン・ダンスなどのパフォーマンス・グループが参加します。
最終日の13日（日）には、カラカウア・アベニューで大がかりなパレードが行われます。16:30にサラトガ・ロードとの交差点をスタート。19:30 にワイキキ・シェルのパーキング付近で終了します。
3月17日（木）聖パトリックデー・パレード St. Patrick’s Day Parade
大手衣料チェーンでは聖パトリックデー用の緑色の衣類が販売されます。
カラカウア・アベニューで12:00 – 14:00 に開催
5世紀にキリスト教（カトリック）をアイルランドに布教した功績で、ローマ法王によって聖人に列せられた聖パトリックの命日が、聖パトリックデーです。祝日ではありませんが、アイルランド系移民の多いアメリカでは各地でパレードを行うなどしてお祝いします。ニューヨークのマンハッタンで行われる世界最大規模のパレードが有名ですが、ハワイでもパレードが開催されます。ただし平日の午後ということで、やや小規模です。
さりげな～く聖パトリックデーなレディースTシャツ
当日の夕方からはダウンタウンにあるアイリッシュパブ周辺でストリートパーティーが開かれ、大人はアイリッシュビールで大盛り上がり。
子供たちの間では伝統的に、この日、緑色のものを見に着けていないとつねられる、ということになっており、多くの生徒が緑色のTシャツを着て登校するなどして自衛します。（大人もつねられるケースあり！）
3月26日（土）プリンス・クヒオ記念パレード Prince Kuhio Commemoration Parade
クヒオ・ビーチに立つプリンス・クヒオ像
カラカウア・アベニューで16:30 – 18:00に開催
【10:00-11:30 に変更になりました】
プリンス・ジョナ・クヒオ・カラニアナオレの生誕を祝う盛大なパレード。スタートはサラトガ・ロードとの交差点。プリンス・クヒオの邸宅跡地であるクヒオ・ビーチ前を通り、ワイキキ・シェルのパーキング付近で終了します。パレードの行進者は約800名。パレード車35台、山車（だし）2台、バンド2隊が参加予定です。
3月26日（土）桜祭り Cherry Blossom Festival
ハワイでも桜は日本文化の象徴
ダウンタウンにあるハワイ・シアターで開催される桜の女王コンテスト
1953年、日本の文化を尊び、若い世代の日系アメリカ人女性を支援することを目的に、ホノルル日系青年商工会議所の創始者が発足させた「チェリーブロッサム・フェスティバル」。今年で59回目となるフェスティバルのメインイベントが桜の女王コンテストです。ハワイを代表する和太鼓演奏家ケニー遠藤氏の創作和太鼓がオープニングを飾ったあとは、８カ月にわたる日本文化講習を受け、華やかな振袖に身を包んだコンテスタントがスピーチを披露。桜の女王や準女王、最もフレンドリーだったコンテスタントに与えられるミス・コンジニアリティなどが選出されます。
以上、ハワイナビでした！
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日：2011-02-24
![[左上]左に立っているのがクヒオ王子。3人兄弟の真ん中でした。[右]収監中、囚人服姿のクヒオ王子。](http://imagel.sekainavi.com/images/templates/HAWAII/5032893/08165c7ba1356e2f_S.jpg)
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