ナビのホイホイ・インタビュー<第1回>ハワイの暮らしやオススメを教えて!

第1回目は日本の有名ファッション誌でスタイリストとして活躍後、ハワイに移住したバーニー山元さんです♪

クラフターでもあるバーニーさん。ご自身の作品を手に。

クラフターでもあるバーニーさん。ご自身の作品を手に。

アロハ~、ハワイナビです。
ハワイで活躍している日本人にハワイでの暮らしやオススメについていろいろと伺う、「ナビのホイホイ・インタビュー」、第1回目のゲストは、バーニー山元さんです♪
海を一望するステキなご自宅で、愛犬たちとくつろぐバーニーさん。

海を一望するステキなご自宅で、愛犬たちとくつろぐバーニーさん。

バーニーさんはご両親の都合で小学6年生のときに日本からサンフランシスコへ移住。高校卒業後、サンフランシスコのファッション・インスティチュート・オブ・デザイン・アンド・マーチャンダイジングでファッションデザインを専攻し、卒業後は再び日本へ。光文社の女性ファッション誌「CLASSY[クラッシー]」に創刊前からスタイリストとして参加。「CLASSY[クラッシー]」や「JJ[ジェイジェイ]」で連載を持つ人気スタイリストでした。

そんな華やか~な経歴を持つバーニーさんがどうしてハワイで暮らすことを選んだのか? さっそく伺ってみましょう!
ご説明が遅れましたが、ホイホイ(hoihoi)はハワイ語で、「興味深い、面白い、楽しい」という意味。人に歴史あり。ゲストの方の興味深~いお話を皆さんにお届けする、ハワイナビのインタビューシリーズです。

第1回ゲスト バーニー山元さん リアルター / クラフター

バーニー邸のラナイから見える海が眩しい!

バーニー邸のラナイから見える海が眩しい!

ナビ-こんにちは~。まずはバーニーさんとハワイとの出会いから教えてください。

私が初めてハワイに来たのは、1970年代なんです。年齢がバレちゃう(笑)。
日本からサンフランシスコへ引っ越すために、ハワイ経由のクルーズ船に乗ったんですが、ハワイまでは1週間の航海のはずが、嵐に遭ってエンジンが1つ故障し、2週間かかってしまいました。ようやく船がハワイに近づいた晩の星空の輝きはこの世のものとも思えないほどでした。
夜が明けて、船がアロハタワーに向かっているときに目にした海が本当に美しくて。しかも、船と並ぶようにしてイルカが何頭も泳いでいたんです。
海際に見えるのはカハラホテル&リゾートです。

海際に見えるのはカハラホテル&リゾートです。

-ええっ、なんて素敵な光景!

あんまり美しいので、私、天国に来ちゃったの? と。
あの頃は、アロハタワーに客船が近づくと、ローカルの子供たちがカヌーに乗って船まで近づいてきたんです。船の乗客がお金を投げると、子供たちが張り切って海に飛び込んで、お金を拾っていました。

-昔のハリウッド映画に出てくる「南の島の楽園ハワイ」そのままじゃないですか!

もう、なんてところに来てしまったんだろうと。本当に天国みたい。・・・ショッキングでした。それでハワイにフォールインラブしちゃった(笑)。
サンフランシスコに住んでからも年に2回はハワイに遊びに来ていましたし、高校の卒業旅行もハワイでした。
-日本でファッション雑誌のスタイリストとして活躍していらっしゃったのに、ハワイへの移住を決意した理由はなんでしょう?

いつかはハワイに住みたいと思っていたんですが、決意した理由は子供をハワイで育てたかったからです。
主人がハワイにファッションブティックをオープンさせていたこともあり、子供が2歳のとき、家族3人で移ってきました。

ハワイの暮らし

すべてバーニーさんのフェルトアート作品。意志的なハワイアンガールの表情が魅力的です。

すべてバーニーさんのフェルトアート作品。意志的なハワイアンガールの表情が魅力的です。

-暮らしてみたハワイはいかがですか?

もっと好きになりました(笑)。
ハワイアンのクムフラ(フラの師匠)について、もう何年もフラを習っていますが、クムやフラを通して、ハワイの文化を深く知ることが出来て、ますます好きになりました。

-「ハワイには文化がない」と公言するハワイ在住の日本人も少なくありませんが。

確かに、オペラとかクラシックオーケストラとか、西欧の文化を求める人には物足りないかもしれませんが、ハワイにはハワイ独自の文化がちゃんとあります。フラはその代表的なもの。
現代でもペレ(ハワイに伝えられる火の女神)の存在を信じたり、古代からの神話が生活の中に息づいているのもハワイのステキなところです。

ハワイの歴史や文化に触れることのできるスポットの一例です。by ナビ
お子さんの学校のボランティアには積極的。校内のギフトショップの運営を任されています。

お子さんの学校のボランティアには積極的。校内のギフトショップの運営を任されています。

-ハワイ移住を果たしても、あまりの物価の高さに、思ったような生活が送れなかったり、日本やアメリカ本土へ戻ってしまう人たちも少なくありませんが、そのあたりはどうでしょう?

パラダイスタックス*といわれるように、物価は本当に高いです。当初、主人はハワイでセミリタイアする予定だったんですが、あんまり物価が高いので、予定変更。フルタイムで働く羽目に(笑)。
学費にもかなりお金がかかります。アメリカ本土だと公立でも教育レベルの高い学校は多いんですが、ハワイはちょっと事情が違うので、私立に通わせることになりました。

*パラダイスタックス――直訳すると「楽園税」。ハワイという楽園に暮らす代償として高い物価を払わなくてはならないことを意味します。
犬のお散歩は朝晩の2回。

犬のお散歩は朝晩の2回。

-ハワイの暮らしで、期待はずれだった、なんてことはありますか?

強いていえば、ハワイが思っていたよりドッグフレンドリーでないこと・・・かなぁ。犬と一緒に行けるドッグカフェもほとんどないし、ワイキキ・ビーチなど有名なビーチや公園の多くは犬が禁止なんです。コンド(ミニアム)もレンタル(賃貸)も95パーセントは犬は不可。
一番新しい家族のハッピーちゃん。動物愛護協会から養子に迎えました。

一番新しい家族のハッピーちゃん。動物愛護協会から養子に迎えました。

犬とお泊りできる大手ホテルも、私が知っている限りでは、オアフ島なら「カハラホテル&リゾート」と「アクアリゾート」。ラナイ島の「ラナイ・アット・マネレベイ」と「ザ・ロッジ・アット・コエレ」だけです。
(バーニーさんは、ほとんど女ムツゴロウ? かなりの動物好きで愛犬家。現在、5匹のワンちゃんのお母さんです)

ハワイでクラフター

-バーニーさんは現在、主婦、子供の学校ボランティアに積極的に参加する母、リアルター(資格を持つ不動産仲介人)、クラフトフェアにも出店するクラフター(手芸家)の4役で活躍していらっしゃいますが、今日はクラフターとしてのお話を聞かせてください。

何かを手作りすることは以前から好きだったんですが、本格的にクラフトを始めたのは、子供の通っている学校がきっかけです。ウォルドルフ教育という独特の教育方を実践している学校で、美術や音楽など芸術に対する教育比重が大きく、創作や手作りを実践する学校なんです。

-日本では「シュタイナー教育」として知られています。

オーストリアの思想家、ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育です。
学校のボランティアで、スクールフェアに出品するためのクラフトを習ったり作ったりしているうちに、本格的にやるようになりました。現在では自分のウェブサイトで、天然素材だけで作ったオリジナルクラフト作品を紹介したり、販売しています。クラフトフェアに出店することもあります。
ただ、学校のボランティアや不動産の仕事があるので、創作の時間がとれなくて。なかなかクラフトフェアに出店できるほど作品がたまらないんですが(笑)。
クラフトフェアに出店した際の写真です。

クラフトフェアに出店した際の写真です。

動物が大好きなので、どうしても動物モチーフの作品が多くなってしまうとか。

動物が大好きなので、どうしても動物モチーフの作品が多くなってしまうとか。

ステキな海で戯れる人魚や海の動物たち。小さなお子さんが遊べるようにと製作。

ステキな海で戯れる人魚や海の動物たち。小さなお子さんが遊べるようにと製作。

イースターの時期に合わせてウサギとヒヨコを作ってみました。

イースターの時期に合わせてウサギとヒヨコを作ってみました。

愛くるしいキューピーちゃん。最近はクラフトの中でもフェルトアートに専念しています。

愛くるしいキューピーちゃん。最近はクラフトの中でもフェルトアートに専念しています。

こちらはバーニーさんのウェブサイト。自作のフェルトアート作品を紹介したり、販売しています。
サイト名「Makidoll」の「Maki」はバーニーさんの日本名。普段は長いアメリカ生活での通称名を使っています。
バーニーさんの作品はこちらのお店でも販売されています。

ハワイのオススメ

ワイマナロ・ビーチ

ワイマナロ・ビーチ

-日本でスタイリストとして活躍なさっていた頃のお知り合いなど、交友関係の広いバーニーさんは、日本からのお客さんをお迎えすることも多いですよね。そんなとき、バーニーさんは皆さんをどういった場所へ案内されますか?

ビーチなら、海がキレイで人の少ないワイマナロ・ビーチ。ショッピングなら「ノードストローム・ラック」。食事は、フォーが美味しいカイムキの「ハレ・ベトナム」や、カイマナビーチホテルの1階にある「ハウツリーラナイ」が喜んでもらえます。特に「ハウツリーラナイ」は、ロケーションがロマンチックで、皆さん、感動なさるみたいです。
ワイキキのニューオータニ・カイマナビーチ・ホテルにある「ハウツリーラナイ」

ワイキキのニューオータニ・カイマナビーチ・ホテルにある「ハウツリーラナイ」

-「ハウツリーラナイ」は、特に早朝がいいですよね~。目の前のカイマナビーチの景色もいいですけど、店内の風情あるバニヤンツリーがなんともいえません。
最後に、ナビの読者の皆さんへ、ハワイのオススメを教えてください。

私の知り合いや友達は、ファッション雑誌関係者が多いせいか、アラモアナ・センターやロイヤル・ハワイアン・センター、ノードストローム・ラックなどでショッピングに励むことが多いんですが(笑)、ショッピングも楽しいけど、それ以外のこともいっぱい楽しんでほしいですね。
ハワイカイからワイマナロへ向かう途中の海沿い

ハワイカイからワイマナロへ向かう途中の海沿い

まずはワイキキから出てみる。郊外へ足を延ばす。たとえば、イーストエリアのハワイカイや、ワイマナロ。
ハワイなんて・・・と、ワイキキだけでハワイを見た気にならずに、ローカルのエリアを見てほしい。穏やかで、のんびりしていて、田舎だったり、思いがけずオシャレだったり。
また、ハワイの独自の文化に触れる機会を持ってほしいです。文化といっても大げさなことじゃなく、フラや、ハワイアンミュージック、ハワイアンフードもハワイの文化ですから。
ワイキキ以外のハワイを知れば知るほど、もっとハワイが楽しめる、ハワイが好きになると思います。

ミニチュア犬のアニちゃんと一緒に桜の咲く田舎道をお散歩。

ミニチュア犬のアニちゃんと一緒に桜の咲く田舎道をお散歩。

ハワイに移住してからも、しばらくは、雑誌「Mart[マート]」で「ロコ・ミセスのHawaii通信」という、ハワイの雑貨やインテリア、ライフスタイルについての連載を持っていたバーニーさん。元ファッション雑誌のスタイリストというと、最先端ファッションに身を包み、触れるとピリピリするような美的感性を持ったヒト・・・のようなイメージが思い浮かびますが(ハイ、ナビの偏見です)、バーニーさんはそういったイメージとはまったく違う、ほ~んわかとした雰囲気の持ち主。
「ペレの椅子」までハイキングしました。

「ペレの椅子」までハイキングしました。

ちょっぴりハスキーでゆったりとした可愛らしい口調。だけど、シャープな頭脳と問題解決能力はバツグンで、学校ボランティアでは乞われて委員長役を歴任。トラブルの少なくない不動産のお仕事もトラブルを回避したり、解決する能力が買われていると伺っています。頼りがいがあって、柔らかい――昔の仕事仲間からお子さんのお友達まで、バーニーさんを慕うファンが多いのもうなずけます。どうぞこれからもご活躍くださいね。

以上、ハワイナビでした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-18

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