リフエ空港の周辺で、チェックインやフライトまでの待ち時間を有効利用!
 
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            リフエ空港 Lihue Airport。
		         
	     
アロハ・カカヒアカ(グッド・モーニング)! ハワイナビです。今日はカウアイ島のリフエ空港周辺エリアのご紹介。皆さんはカウアイ島にどんなイメージをお持ちですか? ハワイ主要8島の中で一番古い島? シダの洞窟やワイメア渓谷などで知られる大自然の景観の素晴らしさ? 
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ナ・パリ・コースト Na Pali Coast の絶景。
		         
	     
それともハリウッド映画の撮影地でしょうか? 『南太平洋』『ブルー・ハワイ』『キングコング』『ジュラシックパーク3部作』『アウトブレイク』『ハネムーン・イン・ベガス』『シックス・デイズ・セヴン・ナイツ』など、ダイナミックな未開の亜熱帯の「絵」が必要になると、ハリウッドがあるカリフォルニア州からもそう遠くないハワイ州のカウアイ島が重宝されるよう。ディズニー映画の『リロ&スティッチ』もカウアイ島を舞台とした設定です。
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            シダの洞窟もパワースポットだという説が。
		         
	     
村上春樹氏が好んで滞在し、執筆をする島? そんな噂もあるみたいです。中には、「スピリチュアルな島!」という方もいらっしゃるかもしれません。確かにカウアイ島には、多くのスピリチュアル関係者が住んだり、滞在するという話を耳にします。数多くのパワースポット、スピリチュアルなエネルギーを内包するといわれるハワイ各島の中でも、カウアイ島は特にそうした「気」が強いらしいですヨ。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ガーデン・アイランドの異名を持つカウアイ島。
		         
	     
サイキックパワーとは無縁の一旅行者だって、カウアイ島を訪れたらきっと、「神秘的」という印象を抱くはず。つまり、一般人が「神秘的」と感じるものがもしかすると、サイキックな方々にとっての「パワー」や「スピリチュアル」なのかもしれません。
太古の昔、ポリネシアの島々から移住してきた人々が最初に入植したといわれ、ハワイ文化発祥の地とされるカウアイ島。だからでしょうか? カウアイ島には、不思議な伝説や、ヘイアウ(古代ハワイ宗教の祭祀場)などの遺跡が現在も数多く存在します。ハワイの古代文化やスピリチュアルスポットに興味がある方なら、時間をかけて島中に散在するそうしたスポットを回ってみるのも楽しそう!
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ポイプ地区のShipwreck Beach。
		         
	     
だけど時間の限られたカウアイ旅行。ビーチへ繰り出したり、マリンアクティビティに参加したり、観光エリアを散策したり、ホテルのプールサイドでのんびりもしたい・・・時間が足りない!
だったら、カウアイ島の玄関口、リフエ空港周辺にある主だったスピリチュアルスポット&遺跡だけ、さくっと回ってみませんか? 
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ワイルア川 Wailua River の上流。
		         
	     
観光客の立場としては好都合なことに、リフエ空港から車で15分ほど北上すると、カウアイ島最大の川、ワイルア川の河口があります。ワイルア川の肥沃な両岸こそ、ポリネシア大航海時代にカヌーで渡ってきたポリネシアンが、安住の地と定め住み着いた場所。いくつかの伝説や遺跡が残っているんです。これなら、ホテルのチェックインまでの待ち時間や、フライトまでの余った時間を利用することもできそう。それでは回ってみましょう!
  
	
    HOLO HOLO KU HEIAU (KA LAE OKA MANU HEIAU)
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            正式な駐車場はありませんが、手前に車を停められるスペースあり。
		         
	     
ホロホロク・ヘイアウリフエ空港からクヒオ・ハイウェイ Kuhio Hwy(56号線)を北上。ワイルア川橋を越えたすぐ左手のクアモオ・ロード Kuamoo Road(580号線)へ入り、約0.1マイル(およそ161m)ほど進んだ左手の道路沿いに、さりげなく存在するのがホロホロク・ヘイアウです。ヘイアウとはハワイ古代宗教の祭祀場。ハワイ州観光局による、歴史・文化・絶景スポットを示すカメハメハ大王サインはありますが、すぐお隣に一軒家が建っていることもあり、観光スポットとしては目立ちません。興味のない人なら通り過ぎてしまいそう。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            カメハメハ大王サインにはHOLO-HOLO-KU HEIAUと。
		         
	     
現在のホロホロク・ヘイアウの大きさは約24フィート×40フィート(およそ7.3m×12.2m)。背後の丘の上は墓地になっていますが、この墓地が造成されたのは1890年頃。それまでは丘全体がヘイアウだったそうです。つまりはヘイアウを一部壊してしまったということ。ハワイの歴史や文化にさほど関心が払われなかった時代、こうして多くのヘイアウを含む遺跡が消滅してしまいました。
  
		
    
												
											        
		 
		        ハワイ文化を見直す風潮、いわゆるハワイアン・ルネッサンスが起こるまで、ほとんどのヘイアウは朽ちるがままになっていました。
			     
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            奥に見える階段を上ると造成された墓地があります。
		         
	     
こちらは、戦勝祈願のために動物や人間の生贄を祭壇に祀るタイプのヘイアウ(ルアキニ・ヘイアウ Luakihi Heiau)でした。毎月一度、定められた夜、丘(崖)に向かって設けられた祭壇に、生贄が捧げられていたとか。カウアイ島で一番古いヘイアウ――ということは、たぶんハワイで一番古いヘイアウ――と言われています。
 
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   奥のほうはダメージが進んでいて修復が必要。 |   |   こちらにはKA LAE OKA MANU HEIAUとあります。 | 
		
	
	
  
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            丘の上からヘイアウをのぞんで。
		         
	     
カラエオカマヌ・ヘイアウ
この丘の名称がカラエオカマヌ・リッジ。そのため、カラエオカマヌ・ヘイアウとも呼ばれます。KA LAE OKA MANUとは、ハワイ語で「鳥のトサカ(冠毛)」という意味です。
         
	
    POHAKU HOOHANAU (BIRTHSTONE) とPOHAKU PIKO
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ホロホロク・ヘイアウと隣り合っています。
		         
	     
ポハク・ホオハナウ(ポハク・バースストーン)とポハク・ピコホロホロク・ヘイアウのすぐ隣、クアモオ・ロードに面した小さなエリアにあるのが、ポハク・ホオハナウ(ポハク・バースストーン)と、ポハク・ピコです。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            カウアイ島の首長・王族の生誕地。
		         
	     
こちらはバースストーンという名のとおり、首長・王族の、高貴な血統を受け継ぐ妻だけが出産を行った神聖な石のある場所。カウアイ島最後の王カウムアリイも、もちろんここで生まれました。妊婦は、2つの大きく滑らかな石の1つに背をもたせかけ、もう1つの石のところで脚を開き出産に挑んだそうです。高貴な血統を持つ妻が死んでしまった場合には、王が選んだ一般人出身の妻がここで出産することもあったそう。伝説ではそうして誕生した子供は首長になったといわれています。
  
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   POHAKU HOOHANAU |   |   POHAKU PIKO | 
		
	
	
  
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            一般人がこの石に触れることはカプ(タブー)でした。
		         
	     
そのすぐ近くにある横長の平たい石板の上には、生贄の犬の遺骸が置かれたとか。この石板に触れたり、石板を踏み越えた一般人は、カプ KAPU(タブー)を犯したとして、処刑されました。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            へその緒はいまも隠されたまま・・・ではありませんね、きっと。
		         
	     
ポハク・ピコのピコとは、おへそやへその緒のこと。生まれた子供のへその緒は、ポリネシアの伝統工芸でもあるタパ(樹皮から作られた不織布)に包まれて、バースストーンの背後の崖にある石の、くさび形の割れ目に隠されました。そのあとには犬の遺骸を捨て置いて、大切なへその緒が見つからないように工作したそうです。へその緒がネズミに食べられてしまえば、その子供は盗人になり、食べられなければそれは将来、王座に就く吉兆とみなされました。古代のハワイアンにとってへその緒とは、過去や未来とのつながりであり、他人に発見され汚されてはいけないものだったのです。
  
	
       
	
    POLIAHU HEIAU
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            広々としたヘイアウです。
		         
	     
ポリアフ・ヘイアウホロホロク・ヘイアウからクアモオ・ロードをさらに山側へ約1マイル(およそ1.6km)進むと左手に見えるのがポリアフ・ヘイアウです。しっくいなしで見事に積み上げられた石垣が、ちょうど1エーカー(およそ4,047平方m)を越える土地を囲んでいます。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ハワイ州による在りし日のヘイアウの再現図。
		         
	     
こちらもまた、動物や人間の生贄を神に捧げるルアキニ・ヘイアウだったといわれています。というのも、ヘイアウの中に、ルアキニ・ヘイアウに特有の、やがては朽ちてしまう建材、木材やハワイ自生の草、ピリを使った遺構が見つかっているからだそう。それらの建築物は1819年、カメハメハ2世がハワイ古代宗教を廃止した際に壊されてしまいましたが・・・。また、ヘイアウ自体の大きさからも間違いないといわれています。
  
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   「ハワイの人々にとって聖なる場所です。敬意を表してください」 |   |   「カプ‐石を動かさないでください」 | 
		
							 
					
							
		
		
    
      
      |   保存団体による修復が行われています。 |   |   「このヘイアウはメネフネによって造られました」と。 | 
		
	
	
  
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ヘイアウへの供物にはハワイアンのルールがあります。
		         
	     
ハワイ全島の各地に、働き者の小人族、メネフネが短期間(たいていは一夜)のうちに造り上げたと伝説が残る遺跡や水田などがありますが、ポリアフ・ヘイアウもメネフネが建てたと伝えられています。いまとなっては、いつ造られたものなのかはっきりとはしませんが、ヘイアウとして使用されていたのは、おそらく1600年代か1700年代、もしくはそれよりも古い時代と推定されています。(結構、おおざっぱな推定ですよネ)
 
	
		
    
												
											        
		 
		        ハワイの歴史に思いを馳せる時間。スピリチュアルなエネルギーを感じますか?
			     
         
	
    MENEHUNE FISH POND (ALEKOKO)
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            ナウィリウィリ港は『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』の撮影地。
		         
	     
メネフネ・フィッシュポンド(メネフネ養魚池)メネフネつながりで、メネフネ・フィッシュポンド(メネフネ養魚池)をご紹介しましょう。こちらはリフエ空港から車で10分ほど。51号線を南下し、カノア・ロード Kanoa Rdから道なりにワアパ・ロード Waapa Rdに入り、ナウィリウィリ港 Nawiliwili Boat Harbor を目指します。
  
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      |   ナウィリウィリ港周辺 |   |   MENEHUNE FISH POND のサインが。 | 
		
	
	
  
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            車は道路の端に1、2台停められるくらいのスペースしかありません。
		         
	     
ワアパ・ロードからフレマル・ロード Hulemalu Rdに入り、住宅街を抜け坂を上がった左手に、メネフネ・フィッシュポンドを見下ろす小さな展望台があります。
 
		
    
												
											        
		 
		        スピリチュアルやパワースポットに興味がなくても堪能できるハワイらしく美しい景色です。
			     
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            広がりのあるのんびりとした風景です。
		         
	     
アレココ伝説によると、カウアイ島の王の命を受け、メネフネが一夜で造ったこの池には、守り神の大きな赤ウナギ「パヒウラ」と、ハワイ語での池の名前「アレココ」と同名のサメがいたとか。アレココの意味は、「血を飲み込む」という説と、「血のさざ波」という説があるようです。
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            小さな展望台なので一度は通り過ぎてしまうかも!
		         
	     
何千年もの昔、何百人ものメネフネたちが、25マイル(およそ40km)先のマカヴェリの村から、二重の列を作り、手から手へと石を運び込み建造したと伝えられます。900フィート(およそ274m)の長さと5フィート(およそ1.5m)の高さを持つ溶岩の壁で仕切られた養魚池ですが、現在はマングローブの浸食により、仕切りは埋もれてきています。ハワイの地元誌「ホノルル・マガジン」は養魚池を「絶滅の危機に瀕したハワイのサイトの1つ」とし、その行く末を危惧する記事を掲載しました。専門家によると、いまのままでは30年から40年の先には、養魚池全体が消滅してしまう見通しだとか。
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            周辺はフレイア国立野生保護区です。
		         
	     
一説によると、メネフネがもたらす力強いエネルギーを感じられるパワースポット、ともいわれるメネフネ養魚池。もう一度メネフネの力を借りて、本来の姿を取り戻すことが出来ればいいのですが・・・。
         
	
    ヘイアウでのカプ(タブー)
    
							 
					
							
        
        
		            
		 
		            神社仏閣に失礼なことをしないのと同じことですネ。
		         
	     
最後に、
ヘイアウを訪れる際の注意事項です。
○ヘイアウは外から見ること。決して、中に入らないこと。
○石垣を踏んだり、乗り越えたりしないこと。
○ヘイアウに属するものを動かす・持ち帰る・壊すことは違法です。1万ドルの罰金が科せられる場合があります。
○石をティーリーフで包んで供えないこと。本来のハワイアンのやり方ではありません。
○コインやお線香、キャンドルを供えないこと。こうした供物はヘイアウの環境にダメージを与える恐れがあります。
以上、ハワイナビでした!
        
        
        
	        
	          上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
	          記事登録日:2010-11-09