大自然の景観の素晴らしさから「ガーデン・アイランド(庭園の島)」と呼ばれ、古くから数多くのハリウッド映画の撮影地になっています。
コケエ州立公園の展望台から望むナ・パリ・コースト。
アロハ・カカヒアカ(ハワイ語の「おはよう」)! ハワイナビです。今日はカウアイ島をご案内しましょう。
「ガーデン・アイランド(庭園の島)」という異名のとおり、島の大半に手つかずの大自然が残っているのがカウアイ島の魅力です。ダイナミックな亜熱帯の景観は、ハリウッド映画の中でもおなじみ。古くは『南太平洋』『ブルーハワイ』『キングコング(旧作)』から、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』『ジュラシックパーク』『アウトブレイク』『6デイズ7ナイツ』、最近では『アバター』など、数多くの映画の撮影地となっています。
西部のビーチからはニイハウ島が見えます。
ハワイを題材にしたディズニーのアニメーション映画『リロ&スティッチ』もカウアイ島という設定。2010年5月に最終回を迎えたアメリカの人気テレビシリーズ『LOST』の中にも登場します。また、2010年夏には、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ4作目にあたる最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年5月公開予定)の撮影も行われました。
カウアイ島の概要
○ハワイ諸島の最北端に位置します。
○島の総面積は552.3 平方マイル(1,430.5 平方km)。
○人口は約58,000人。
○首都ホノルルを擁するオアフ島の西側に位置し、ホノルル空港からリフエ空港までの飛行時間はおよそ30分。
○ハワイ主要8島の中で最も古い島。火山活動によって形成され、海面に姿を現したのは500万年から600万年前といわれます。(一時期はニイハウ島と地続きだったとも)
○おそらく紀元300年から400年頃、ポリネシア諸島からの移住者が最初に入植したハワイの島といわれ、ハワイ文化発祥の地とされます。
カウアイ島の見どころ
自然の美しさや荘厳さを思い切り満喫できるのがカウアイ島です。
リフエ空港から車で5分のカラパキ・ビーチ Kalapaki Beach。
<リフエ~カパア Lihue / Kapaa>
リフエ空港からは車で10~20分。
島の東海岸。リフエ空港の周辺地域。リフエはカウアイ郡庁所在地。島の政治と経済、交通の中心地です。空港から車で10分~20分ほどのエリアには、ワイルア川(Wailua River)流域をはじめとする様々な観光スポットがあります。
ワイルア川 Wailua River 流域。
カパア地区を流れるワイルア川流域は、ポリネシアの島々から海を越えてやってきた移住者が、その豊饒な土地柄から最初に住みついたと伝えられる場所。ワイルア川に沿う形で、シダの洞窟、ワイルア滝やオパエカア滝、ヘイアウ(ハワイ古代宗教の祭祀場)などの遺跡、昔のハワイアンの暮らしぶりを再現したカモキラ・ハワイアン・ビレッジ(『アウトブレイク』の中でアフリカ・ザイールの村として登場)など見どころが集まっています。
シダの洞窟ボートツアーやルアウ・ショーが開催されるワイルア川河口。
ワイルア川では、レンタルカヤックやパドルサーフィン、水上スキーなどのアクティビティーも楽しめるほか、河口で行われるルアウ・ショー(ハワイ式宴会/ハワイアンフードのブッフェやハワイアンミュージック、フラが楽しめるエンターテイメントショー)はアメリカ人観光客に大変人気があります。
カパアの町にはいくつかのショッピングセンターがあり、のんびりとした田舎町らしい雰囲気の中、ショッピングはもちろん食事が楽しめます。
ポイプ・ビーチパーク Poipu Beach Park の東側にあるブレネックス・ビーチ Brennecke's Beach。
<ポイプ Poipu>
リフエ空港からは車で約30分。
島の南海岸。1年を通して雨がほとんど降らずいつも太陽が降り注ぐポイプ・ビーチに沿って、ホテルやコンドミニアムが並ぶ一大リゾートエリアです。ビーチアクティビティ、ショッピングセンター、ゴルフ場などバケーションには欠かせない施設が揃い、潮吹き岩や、ノスタルジックな街並みが楽しめるオールド・コロア・タウンなど、観光スポットが点在します。
ブレネックス・ビーチよりもさらに東寄りのシップレック・ビーチ Shipwreck Beach。
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ビーチに沿ってホテルが並びます。
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ポイプ地区のショッピングセンター。
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観光地らしい可愛いお店も。
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ワイメア・キャニオン Waimea Canyon。
<西部 West Side>
リフエ空港からワイメア(Waimea)の町まで約45分。
「太平洋のグランドキャニオン」と称されるワイメア・キャニオン(ワイメア渓谷)の雄大な自然美は、カウアイ島観光のハイライト。ワイメア渓谷州立公園や隣接するコケエ州立公園には、渓谷だけでなく、ナ・パリ・コーストの絶景を見下ろすことの出来る展望台があるほか、いくつものトレイルコースがあり、トレッキングが楽しめます。
断崖絶壁のナ・パリ・コースト Na Pali Coast を見渡すこちらも断崖。
ナ・パリ・コーストは北西部に位置する、断崖絶壁の秘境。『キングコング(旧作)』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『6デイズ7ナイツ』といった映画にも登場します。
コケエ州立公園 Kokee State Park。
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トレイルコースへの入口。
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ワイメア(Waimea)の町は、1778年にキャプテン・クックがハワイへの初上陸を果たした港町。町のメインストリートに面してキャプテン・クックの銅像が立っています。キャプテン・クックの上陸後、19世紀中頃までは、捕鯨船や貿易船の給油や食糧補給地として栄えましたが、現在は古い時代の面影を残す小さな田舎町。ショッピングや食事の出来るお店の数は限られていますが、くつろいだ雰囲気の中で散策を楽しめます。
過去、砂糖きび産業の中心地として栄えたハナペペ(Hanapepe)の町も同じく田舎町ではありますが(カウアイ島には田舎町しか存在しません・・・)、現在いくつかのアートギャラリーが軒を連ね、こじゃれたカフェがオープンするなど、小さなアートの町として生まれ変わりつつあります。リフエ空港からハナペペまでは車で約30分。
西部へ向かう道路は、ほとんどがこんな感じです。
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のどか~な風景が続きます。
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ナ・パリ・コーストの上を飛ぶ観光ヘリコプター。
<ノースショア North Shore>
リフエ空港からは車で約1時間。
島の北部に位置するのはプリンスヴィル地区(Princeville)とハナレイ地区(Hanalei)。「天気が悪く、雨が多い」と、避ける向きもあるのですが、心が癒されるようなしっとりとした風情と同時に、息を呑むようなダイナミックな景色が味わえます。映画『南太平洋』に、「伝説の魅惑の島、バリ・ハイ」として登場するハナレイ湾や、日本の田園風景を見るような懐かしさが漂うハナレイのタロイモ畑。カウアイ島最北端にあるキラウエア灯台や、見渡す限りの太平洋に、ナ・パリ・コーストなど。陸路からのアクセスがないナ・パリ・コーストは、ヘリコプターツアーやボートツアーを利用して近づくことが出来ます。
以前はノースショアにヒッピーのコミュニティがあったとか。
また、ノースショアは過去にはヒッピー、現在はスピリチュアル関係者に好まれる土地でもあります。(なぜでしょう?確かにスピリチュアルな雰囲気のあるエリアです)
*ビーチはどのエリアにもまんべんなくあります。
カウアイ島はこんなアナタにオススメ
伝説の小人族メネフネが一夜のうちに造り上げたとされるヘイアウ(古代ハワイ宗教の祭祀場)。
○大自然に触れたいヒト。
○田舎の雰囲気が好きなヒト。
○ショッピングやグルメよりも、ウォータースポーツやビーチアクティビティ、トレッキングなどに興味があるアウトドア派。
○古代のハワイや、ハワイの歴史に触れてみたいヒト。
○スピリチュアルなエネルギーを感じたいヒト。
○日本人が少なめのリゾートエリアを希望するヒト。
○古き良き時代のハワイ観光を味わいたいヒト。
○映画で見たあの場所を自分の目で確かめたいヒト。
○シダの洞窟で結婚式を挙げたいカップル。
○ニワトリが大好きなヒト。
やけに堂々としたニワトリたちです・・・。
ニワトリが大好きな人!? 実はカウアイ島は別名「チキン・アイランド」と呼ばれるくらい、野生のニワトリが多いんです。1800年代の後半から1900年代の初頭にかけて、サトウキビ畑で働く労働者が持ち込んだニワトリが徐々に増え、その後1992年にカウアイ島を襲ったイニキ(ハリケーン)によって農場の小屋から逃げ出したニワトリが野生化し、さらに増えていったとか。地上のビーチから標高1,100m以上のワイメア・キャニオンまで! あらゆる場所に進出しているニワトリです・・・。
コケエ博物館の中へも入っていっちゃいます。
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お土産物屋には数々のニワトリグッズが。
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どちらかといえば、通好み、リピーター向けの島ですが、一度訪れたら「カウアイ島以外はハワイじゃない!」「カウアイ島に戻りた~い」と、カウアイ島の魅力にとりつかれるヒトも多いんですよ。その魅力は・・・ぜひアナタ自身の目で確かめてみてくださいね。以上、ハワイナビでした。
メネフネ養魚池 Menehune Fish Pond。島中にメネフネ伝説が残ります。
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様々なアクティビティが楽しめますよ。
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