「マノアの山奥に滝があるよ」。近年とみに観光スポットとしての注目を浴びているマノアの滝までのトレイルコースにチャレンジ!
緑が濃いマノア渓谷。
Aloha! Pehea ‘oe? アロハ!ペヘア・オエ?(こんにちは!お元気ですか?)ハワイナビです。
今日は、ここ数年、観光スポットとしての人気を集めている、マノアの滝(マノア・フォールズ Manoa Falls)を見にいきましょう!
植物観察が楽しめます。
ナビが初めてマノア・フォールズについて耳にしたのは、1990年代の後半。当時はインターネットもそれほど普及しておらず、観光情報といえばガイドブックと口コミだけ。リピーターの日本人ツーリストの間でも、ほとんど知られていなかったようです。
トレイルの途中、水の流れが見えます。
「マノアの山奥に滝があるよ」
教えてくれたのは、ローカル・ジャパニーズ(ハワイの日系アメリカ人をこう呼びます)の知り合いでした。ハワイの滝といって思い出すのは、映画『ジュラシックパーク』に出てきたあのゴージャスな滝。カウアイ島のハナペペ渓谷にあるマナワイオプナ滝です。
「あれより全然小さいんだけどね。滝つぼで水遊びできるし、なかなかいいよ。たどり着くまで山の中を1時間くらい歩くけどね」
山奥の滝つぼで水遊び!なんともそそられるシチュエーションです。が、山の中を1時間!? ムリムリムリ、超インドア派のナビには絶対ムリ!というわけで、「滝つぼで水と戯れるワ・タ・シ♡」は早々に断念したわけですが・・・。
あれから月日が経ち、パソコンはパーソナルコンピューターというその名の通り、1人に1台という時代になってきました。ネット上ではマノア・フォールズを体験した人々の書き込みやブログを読むことが出来ます。
「実にシンプルなハイクでした」
「ワイキキからも近い、手軽に行けるトレイルです」
「入口からマノアの滝までは歩いて30分ほどでした」
「7歳の子供を連れていきましたが平気でした」
マノア・フォールズ・トレイルは片道約1.3km。標高110m。
思っていたより簡単そうではありませんか!というわけでナビ、オアフ島のトレイルコースに初挑戦することにしました。中で見つけた「シンプルとかイージーとか。皆さん、リアルなコメントをお願いします!皆さんのコメントを信じて両親を連れていったら、足場も悪く、父は膝を悪くしました」という書き込みがチト、気になりましたが・・・。ま、大丈夫でしょう!
帰りもココから乗車。
それでは出発です。今回ナビは車でゴー!
バス(TheBus)を利用する場合は、アラモアナ・センターから5番の「マノア・バレー Manoa Valley」行きに乗って約30分。終点で下車します。バス停から山側に向かって歩くと10分ほどで、マノア・フォールズ・トレイル Manoa Falls Trailのパーキングに到着します。
車中に貴重品は残さないで!
車で来たら、こちらに駐車。パーキング・アテンダントのお兄さんに駐車代5ドル(カマアイナ/ハワイ州民料金3ドル)を払い、パーキング・チケットを外から見えるように、ダッシュボードの上に置いておきます。
パーキングの左手奥の・・・
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右へ進むとマノア・フォールズ・トレイル。
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杖をついて歩こう!
サインがあります。
いよいよマノア・フォールズ・トレイルの始まりです。まずはマノア・フォールズ・トレイルのゲートまで道路を歩いていきますが・・・ハイクを終え、向こう側から歩いてきたアメリカ人のおじさんに声をかけられました。
「ぬかるみは滑るよ。杖を借りたほうがいい。パーキングで貸してくれるよ」
杖は持ちやすい長さを選んで。
つ、杖?そういえば、戻ってくる人々もチラホラと杖がわりの木の枝を持っています。
運動神経が抜群なわけでも、敏捷機敏なわけでもないナビ。借りていったほうが安心でしょう。
というわけで、パーキングに逆戻り。
ローカルボーイのマイケルくんも杖を持って出発。
杖を持って再出発です!(杖は無料で貸してもらえます)
橋の下を流れるのはAihualama Stream。
マノアといえば、雨。ハワイの人々は、ちょっと雨が降ったくらいでは傘をささず、傘を持ち歩くなんてことはないのです。(家に傘がない、ってお宅もあるハズ)ところがマノアの住人はいつも折り畳み傘を持ち歩いているらしい、なんていう伝説(?)もあるほど。
思いっきり森林浴が出来ちゃいます。
その理由は、海の湿気を含んだ風がコオラウ山脈にぶつかり、その麓であるマノアに大量の雨を降らせるから。
ちなみにワイキキの年間降水量、約300mmに対し、マノアの年間降水量は約5,000mmなんですよ。
「道なき道」的場所も。
さて、杖なんですが、トレイルを登り始めた最初は、杖を手に持っているだけ。「もしかして・・・杖、邪魔?失敗だった?」と思ったりもしたのですが。
サンダルを脱いで裸足になる人も。
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すでに靴は泥だらけです。
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トレイル中、一番の難関。
トレイルの後半に近づいてくると、結構滑る場所、思いっきり膝を上げてヨイショとよじ登らなくてはいけない石段、崖下に落ちてしまいそうな狭~い個所もあり、「やっぱり杖あって良かったぁ♡」
竹林もあります。
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アラ、ヨイショ。
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小さなお子さんもよく見かけました。
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ぬかるんでる上に、斜面。
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ようやく遠目に滝が見えてきました。
駆け抜ける犬と飼い主①。ホントはリードなしは禁止されていますが・・・。
ただし、ココで定期的にトレイルランをしているらしいランナーともすれ違いまして。泥道も岩場も走る走る。運動神経に優れたヒト、道程に慣れているヒトはもちろん、日頃から鍛えているヒト、歩き慣れているヒトなら、杖は要らないと思います。
さきほどのワンちゃんの飼い主②。この方も走る走る。
実は道中、見たところ、9割の人々は杖ナシでしたので、杖、なくてもなんとかなります。ただし、「杖、あったほうが良かったね~」と、すれ違いざま、ナビの杖を羨望のまなざしで見つめるヒトもいましたので、山歩きに慣れていなければ・・・あったほうが安心でしょう!
マノアの滝とご対面
「ついに来たか・・・」
パーキングを出てから約50分。到着です。
滝の周りにはワイヤーの囲いが。
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こっそり入る人もいるようですが、滝の水にはレプトスピラ症の危険性も。
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マノア・フォールズ Manoa Falls。高さは約45m。
大雨のあとは危険だけど、水量も増えて見応えがあるとか。
深い緑に包まれた清浄な空気と、どことなく神秘的な滝。ただ残念なことに現在、滝つぼの周りにはワイヤーの囲いがあり、立ち入り禁止となっています。大雨の影響で滝つぼ周辺で大きな土砂崩れがあった2002年1月以降、滝つぼに近づくことは禁止となってしまったそう。「滝つぼで水と戯れるワ・タ・シ♡」はやはり見果てぬ夢だったのでした・・・。
滝の前にはベンチが1台。
滝周辺はちょうどダイアモンドヘッドの頂上のようにスペースが狭く、ハイカーたちが入れ替わり立ち替わりするため、ゆっくりくつろげる雰囲気ではありませんでしたが、それは週末だったせいでしょうか?平日はもう少しのんびりした雰囲気を味わえるのかもしれません。
カメラを忘れないで!
記念の写真を撮ったら、今度は下りです。
トトロの傘みたい♪
下りはパーキングまで約40分でした。
いろいろ説明してもらえるガイドツアーも楽しそう。
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泥だらけのスニーカーを履きかえて・・・足も泥だらけです。
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以上、ハワイナビでした!
マノア・フォールズ・トレイル Manoa Falls Trail
3860 Manoa Road Honolulu, HI 96822
<車の場合>
1)ユニバーシティ・アベニュー University Ave をマノア Manoa 方面に向かって進む。
2)イースト・マノア・ロード E. Manoa Rd を過ぎると、ユニバーシティ・アベニューがそのままオアフ・アベニュー Oahu Ave に変わる。そのまま真っ直ぐ。
3)オアフ・アベニューとマノア・ロード Manoa Rd、ローリー・アベニュー Lowrey Ave の五差路になった無信号交差点でマノア・ロードへ入る。
4)マノア・ロードの終わりまで道なりに進むと、右手にマノア・フォールズ・トレイルのパーキングあり。ワイキキからは約20分。
<バス[TheBus]の場合>
アラモアナ・センターから5番の「マノア・バレー Manoa Valley」行きに乗って約30分。終点で下車。バス停から山側に向かい徒歩約10分。
<持ち物>
水、タオルかウェットタオル、泥で汚れたものを入れるビニール袋、虫除けスプレー、車なら着替えがあると便利。
<足元>
サンダルは滑ります。ハイキングシューズなどがオススメ。泥で汚れることを覚悟して。
<時間帯>
日が暮れ始めると、森の中は一気に暗くなります。午後出発の場合はあまり遅い時間にならないようにして。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-08-13