2011年の参加者数第1位「映画村バスツアー」と第3位「ジープツアー」に参加したナビの体験レポート
アロハ・アヴァケア Aloha awakea(正午前後の「こんにちは」)~、ハワイナビです。
今日はかねてより気になっていた、「クアロア・ランチ」のアクティビティに参加したいと思います♪
『ジュラシック・パーク』をはじめとするロケ地が見られる映画村バスツアーは毎年参加者数ナンバーワン
|
|
スイスの軍用ジープで渓谷を駆け上るジープツアーは2011年度参加者数第3位(2位は乗馬)
|
約10種類のアクティビティが楽しめるクアロア・ランチ
東京ドーム450個分の大自然の中でさまざまなアクティビティが体験できるクアロア・ランチ。
その大自然も、牧草地あり、渓谷あり、プライベートビーチあり、フィッシュポンド(古代ハワイアンの養魚池)ありと、海から山までそろった豪華さ! 場所はオアフ島北東部。カネオヘからノースショアへ北上する途中の、カアアヴァ(Kaaawa)*というエリアにあります。
*ハワイ語の発音では「カアアヴァ」、英語読みでは「カアアワ」ですが、ディープなロコは「カアアヴァ」と発音することが多いデス。ちなみにハワイも本当は「ハヴァイイ」が正しいハワイ的発音。
ちょっとマップで見てみましょう。
カネオヘからクアロア・ランチまでのカメハメハ・ハイウェイ
ワイキキからは車で約50分、アラモアナ・センターからザ・バスを利用する場合は約90分(ワイキキからの直通バスはありません)。バス停は行き帰りともクアロア・ランチ前にあるため、時間がかかってしまうことを除けば、ザ・バスでのアクセス自体は悪くありません。ナビが訪れた日も、バス停を利用している欧米や日本の旅行者の方を見かけましたよ。
駐車場からの階段を上った正面がビジターセンター(スロープあり)
クアロア・ランチは、ワイキキからの送迎バス、アクティビティ、ランチブッフェが含まれる1日ツアーと半日ツアーパッケージや、ハワイアンショーとディナーブッフェが含まれる半日ツアーパッケージ等を販売しているため、ツアーを利用する皆さんが多いんですが、ナビは今回、自分の車でやってきました。
車やザ・バスでのくわしい行き方は、下記のスポット情報をご覧くださいね!
ジープツアー(Jungle Expedition Tour)
ビジターセンターを抜けた裏手にあるチケットオフィス
ナビがまず向かったのは、チケットオフィス。ナビは前日、クアロア・ランチの予約デスク(Reservations Desk)に電話して、「ジープツアー(Jungle Expedition)」を予約しておいたんです。クアロア・ランチのホームページで開始時間を確認して、参加者の名前や人数、希望の時間、そしてクレジットカードの番号と有効期限を伝えました。(クレジットカードは電話予約の際はチャージされません。実際の支払いはチケットオフィスにて)
開始時間に関しては、クアロア・ランチの英語サイトでは、8時30分から15時30分まで11回ありましたが、日本語サイトで案内されていたのは、8時30分から14時20分までの6回。これは日本語可の回なのかもしれませんね。
コレがスイス製軍用ジープ「ピンツガウアー」!
ジープツアーは、スイス製6輪駆動の軍用ジープ「ピンツガウアー」に乗って、クアロア・ランチ内の高台へと、密林を上っていくというもの。所要時間は約1時間。ちなみにこのツアーの英語名は「Jungle Expedition Tour(ジャングル探検ツアー)」。ジープツアーより、ジャングル探検ツアーのほうがキャッチーだと思いマス。
また、このツアー、日本語サイトでは参加条件として、「4歳以上9歳以下は大人同伴。3歳以下のお子様と妊娠されている方はご参加頂けません」としているんですが、英語サイトでは、「Children must be 3 years and older.(3歳以上のお子様より)」とだけ注意書きが。3歳以上は子供料金です。英語サイトと日本語サイトで参加制限や年齢分け(ときにはお値段も)が違うことって、ココだけじゃなく、結構あるんですよね・・・。(この件については、参加後の感想を後述します~)
それではジープツアーの集合場所へ向かいましょう♪
チケットオフィスの先をさらに進むと、各アクティビティの集合場所が
|
|
ジープツアー(Jungle Expedition Tour)はこちらですね~
|
集合場所には椅子もあり
|
|
さっそくジープの前で記念写真♪
|
踏み台に乗って車上のヒトに
4,000エーカー(約16平方km)の広さを持つクアロア・ランチの敷地のうち、北側はカアアヴァ渓谷(Kaaawa Valley)、南側はハキプウ渓谷(Hakipuu Valley)やフィッシュポンド。ジープツアーではハキプウ渓谷へと上っていきます。
ドライバー兼ガイドのフレッドさん。古代ハワイのフィッシュポンド(養魚池)について説明を。「映画『50回目のファースト・キス』に出てきたレストランはあそこにセットを建てたんだよ」
途中、参加者のうち、アメリカ人の若いお母さんが、「『ジュラシック・パーク』の平原へは行かないのかしら?」と、ドライバー兼ガイドのフレッドに質問。
『ジュラシック・パーク』の平原といえば、グラント博士と子供たちが巨大ダチョウのような恐竜ガリミムスの大群に追いかけられるアノ場面の、アノ平原ですよね~。あそこはクアロア・ランチの宣伝写真にもよく使われる、クアロア・ランチ観光の目玉のひとつ、のような場所。
「このツアーはハキプウ渓谷だけ。カアアヴァ渓谷へは行かないんですよ」
「ええ~っ、子供たちにあの景色を見せたかったんだけど」
ハキプウ渓谷から見える海側の眺め
「カアアヴァ渓谷へ行くのは、映画村バスツアー(Movie Sites & Ranch Tour)。このツアーのあと、参加してみたらどうですか?」
実はナビも、ジープツアーで、アノ平原を通るのかと思っていたんです。クアロア・ランチのウェブサイトを見た限りでは、ジープツアーと映画村バスツアーの経路の違いがよくわからず。ほぼ同じ経路を、バスで行くか、ジープで行くかの違いかな・・・と勝手に想像。「それならジープのほうが楽しそう~!」と思ったワケです。ハキプウ渓谷もとってもイイんですが、クアロア・ランチへ来たからには、やっぱりアノ平原を見たい!
(で、このあと映画村バスツアーを申し込んだナビでした)
車から降りたフレッドが・・・
|
|
ククイナッツを拾ってきてくれました(乗客は降りません)
|
あっという間にかなりの高台に
|
|
「あそこに見えるワイカネ桟橋も『50回目のファースト・キス』に登場したよ」
|
『LOST』撮影現場です
途中、フレッドが、「ここは『LOST』の撮影が行われたところだよ」と。『LOST』はご存知、2009年に終了するまで世界的な大ヒットとなったアメリカのテレビシリーズ。クアロア・ランチは数多くのアメリカ映画やテレビシリーズの撮影地になっていることでも有名です。
古代ハワイアンの生活を再現した場所も
|
|
学校の課外学習などで使われるそう
|
カーブの多い、舗装されていない坂道を、結構なスピードで走行します
|
|
ナビは走行中ずーっと、車内の吊革状のモノにつかまっていました。揺れます
|
ジープツアーで唯一参加者が降りられる、ハキプウ渓谷の高台ポイントへ到着! う~ん、絶景です。記念写真を撮ったり、周辺の植物を観察したり。15分くらい滞在したでしょうか。
「今日は空いているから、少し長めにいても大丈夫」と、フレッド。
切り株の上に立って「ハイ、ポーズ」がお約束です
カーブ、カーブで、個人的に箱根の車道を思い出しました
帰りは来たのと同じ道を下っていきます。うーん、帰りも揺れるぅ~。ジープに乗っている間中、顔も身体も上下に揺れっぱなし! 車内にあった吊革状のヒモにずーっとつかまっていたナビなのです。(椅子から落ちるわけではありませんが、そうしないと安定しない~)前述の、クアロア・ランチの日本語サイトのみに記載されていた「3歳以下のお子様と妊娠されている方はご参加頂けません」は、たぶん、正解。首や腰に痛みを抱えている方も止めておいたほうが無難かも。英語サイトの基準で「3歳以上から」になっていることに関しては・・・えーっと、欧米人の3歳児はサイズや強度(?)的に日本人の4歳児以上という見識、なんでしょうか、おそらく!?
映画村バスツアー (Movie Sites & Ranch Tour)
カフェテリアで購入したスナックを、ビジターセンターのラナイ(デッキ)でいただきました
さて、ナビはジープツアー終了ののち、チケットオフィスへと戻り、次の次の回の映画村バスツアーに申し込んだのでありました。次の回にしなかったのは、ビジターセンターの中にあるカフェテリアへ行って、何か口にしようと思ったからデス。
あとからチェックしてみたところ、映画村バスツアーも、英語サイトでは毎日11回、日本語サイトでは毎日6回の案内がありました。ナビが訪れたのは、日本・ハワイともに、夏休みなどの休暇中でもなく、大型連休中でもない、ごくごくフツーの土曜日。ほとんどのツアーは、前もっての予約が無くても、当日申し込みで大丈夫・・・そうでした。
四輪バギー(ATV Tours)への参加は16歳以上から
ただ、大人に人気の「四輪バギー ATV (All-Terrain Vehicle)」などは、「当日はすでに予約でいっぱいだった~」なんて話を知り合いから聞いたことも。クアロア・ランチに行くことが決まっているのなら、お目当てのアクティビティは、やはり前もって予約しておいたほうが安心です。
(個人で訪れる場合は。ワイキキからの送迎付きツアーを申し込んだ場合は、クアロア・ランチに到着後、希望のアクティビティを申し込む仕組みになってるようです)
映画村バスツアーの集合場所です
さぁ、映画村バスツアー(Movie Sites & Ranch Tour)」です。
さっそく集合場所へ向かいましたが、あれ~っ、待っているヒトが少ない・・・。参加者はナビたちと、アメリカ本土から遊びに来ているアメリカ人家族の2組だけ!
わずか2組、6名の乗客を乗せて、映画村バスツアー出発です。ジープツアーでは、クアロア・ランチの正面入口から見て左側へと進みましたが、こちらのツアーでは右側へと進んでいきます。
スクールバスを改造したツアーバス
|
|
乗り心地は決して良くありませんが、ま、アメリカのスクールバスを体験できるチャンスだと思って!
|
崩れるままに任せているかのようなシュガーミル跡
このツアー、英語名は「Movie Sites & Ranch Tour(映画撮影スポットとクアロア・ランチツアー)」。なので、映画だけでなく、クアロア・ランチの歴史スポットについても案内アリ。まず右手に見えてきたのは、1863年から1870年まで稼働していたクアロア・シュガーミル(製糖工場)の跡。カメハメハ・ハイウェイ沿いにあるため、一般道路からもよ~く見えます。レンタカーでのドライブ中、「何だろう?」と思ったことのある方もいるのでは。工場を興したのは、C.H.ジャッド氏と娘婿のS.G.ワイルダー氏。ロコならその名前を聞いただけで「なるほど~」と思います。
何が「なるほど~」かというと、19世紀のハワイで財を成し、当時の政財界で重要な役割を果たした人物や名家の名前って、ホノルル市内に道路名として残っているんですよね。ジャッド・ストリートはヌウアヌ地区、ワイルダー・アベニューはプナホウ地区にある道路名。なので、名前を聞くと、ソレっぽい人物だとピンとくるわけです。
第二次世界大戦中は、予備滑走路など軍用基地として利用されたクアロア・ランチ。展示コーナーがあるのは当時の軍用施設
こちらのツアーでは3回、バスから降りる機会がありました。その1回目がこちらの写真展示コーナー。クアロア・ランチで撮影が行われた映画やテレビのパネル写真や、少しだけ、その際のセットの一部が展示されています。
写真展示コーナーは、熱心なお方以外、5分で見終わってしまいます(たぶん)
|
|
写真展示コーナー入口前で、海と山とツアーバスを背景に記念写真を撮ったら・・・GO!
|
ツアーバスでさらに進むと、雄大な風景が広がります
|
|
この山並み、見覚えが~。さまざまな映画の背景として使われています
|
カアアヴァ渓谷の平原地帯へやってくると、あちらこちらに映画のタイトルを記したサインが。実際の撮影現場付近にサインが立っています。
ガイドさんの「『ジュラシック・パーク』の撮影地ですよ~」という声で、バスから降りて、ハイ、2回目の降車ポイント。
実際に見てみると、「ん? こんなモノ?」映画の例の場面で見る広大な景色とはちょっと違います。映像のマジックといいますか、CGの効果といいますか
平原をさらに奥へと進みます
「『ジュラシック・パーク』はカウアイ島で撮影が行われていて、本来、すべてのロケがカウアイ島で終了するはずだったんですけどね、ホラ、1992年のイニキで・・・」と、ガイドさん。
イニキとは、1992年にカウアイ島を直撃、島に多大な被害を及ぼしたハリケーン・イニキのことです。
「ちょうどそのときだったんですよ、スピルバーグを含む撮影隊の一行が撮影を行っていたのは。しかもあと1日ですべての撮影が終わるというタイミング。イニキの影響でカウアイ島での撮影が出来なくなってしまい、後日、取り残していた場面だけ、このクアロア・ランチで撮影したんです」
なるほど~。以前カウアイ島を訪れたとき、「『ジュラシック・パーク』のロケならカウアイ島だけで充分だったに違いないのに、どうしてわざわざオアフ島(のクアロア・ランチ)でも撮影したのかなぁ?」と、疑問に思ったナビだったんですが、そういう理由があったんですね。
ツアーの帰り道・・・
ツアーの帰り道、ガイドさんが、「パッションフルーツ、試してみるぅ?」と。乗客一同、突然、3回目の降車です。
ガイドさんが地面に落ちているパッションフルーツを拾い、乗客の皆に手渡し。えーっと、地面で拾った果実を洗わずそのまま・・・いや、これが本来のハワイアンスタイル、郷に入らずんば郷に従え。で、食べてみたんですが、すっ、酸っぱかったデス。
2つのツアーを終えて♪
カアアヴァ渓谷にあった、なんちゃってハワイ村?
映画村バスツアーの所要時間も約1時間。ジープツアーにしてもこちらのツアーにしても、車中から景色を眺めるのが大半のツアーなんですが、もともと電車やバスの車窓からボーッと外を眺めるのが好きなタチのナビは、かなり楽しめました! アナタもそうなら、きっと楽しめるハズ。ただし自分で何かをするというアクティブな要素がないため、「ただ見てるなんてタイクツ!」という方は、乗馬や四輪バギーなど、アクティブ系のツアーと組み合わせるといいかもしれません。
クアロア・ランチ正面階段のわきには、シュガーミル時代の説明書きが
なお、映画村バスツアーのバス、思っていたより揺れました。もちろん、ジープツアーほどじゃありませんが・・・。
クアロア・ランチは、車椅子に乗った方でも参加可能なアクティビティとして、映画村バスツアーを挙げていますが、車椅子用の昇降設備がないこと、車内の振動が(一般の路線バスと比べて)結構激しいことから、付き添いの方がいなければ難しそうです。(車内で車椅子が動いてしまい、ちょっと危なかった、という体験談を小耳にはさんだことも)せめて1台くらいはバリアフリーが行きとどいたツアーバスが用意されているとイイな、と個人的に思いましたヨ。
カフェテリアで購入したチリ&ライス
それにしても、大自然の中でアクティビティに参加するって、思っていたより楽しかった! 2012年4月現在、クアロア・ランチで催行されているアクティビティは以下のとおり。
○乗馬 Horseback
○子供乗馬 Keiki Tour
○四輪バギー ATV (All-Terrain Vehicle)
○ジープツアー Jungle Expedition
○映画村バスツアー Movie Sites & Ranch Tour
○フラレッスン Kahiko Hula Lessons
○フィッシュポンド&ガーデンツアー Ancient Fishing Grounds & Tropical Gardens
○シークレットアイランド Secret Island Beach
○カネオヘ湾クルーズ Ocean Voyaging
○Kualoa Dinner with Entertainment クアロア・ディナーショー
○Hakipuu Hike ハイキングツアー
次はほかのアクティビティにも挑戦したいな~と企んでいる(?)ナビなのです。
以上、ナビのクアロア・ランチ アクティビティ体験レポートでした!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-05-23