長きお別れアロハオエ

開店時間夕方5時。予約をしていた客が何組か続けて店内に。日が短めとはいっても、ハワイの冬季はこの時間まだ外が明るいんです。

おいしく、心地好く、お値段も比較的お手頃なレストランバーとして18年間。地元レストラン賞を受賞したり、全米グルメガイドに掲載されるなどした、カイムキタウンの顔ともいえる12thアベニューグリル（12th Ave Grill）が1月16日（日）を最終日として永久閉店してしまいました。これは閉店数日前の様子です。

閉店のニュースを聞いてショックを受けた常連客や、閉店前にあわてて予約を入れた（ナビ含む）、入れようとしたロコも少なくありません。

閉店数日前にはお店のホームページに、「残念ながらこれ以上のご予約やテイクアウトのご注文は承れません」とのお店からのメッセージが掲載されたほど。

「レストラン業界には厳しい過去2年間でした。これまでお客様の誕生日を、デートの晩を、ウェディングや結婚記念日を、店内で一緒にお祝いできたことは大切な思い出です」と、同じくホームページにお別れのご挨拶が。地元紙によると2021年にはハワイの100以上のレストランが閉店してしまったのだとか。

12thアベニューグリルはコロナ禍の規制の中でも、テントを張ってアウトドア席での営業を続けたり、一時は閉店したりテイクアウトだけの営業を行ったり、店内席数を減らしたりしながら、ここまでオープン。多くのレストランが閉店している中、「あそこなら開いてるかも！」と、頼られる存在でした。

もう頼れない、あの味が楽しめない？　実はご近所にある同じオーナーシェフのお店、ココヘッドカフェ（Koko Head Café）が一時閉店、同店舗にお引越しして2月中に再オープン予定なんです。お別れはさびしいけれど、新たな再オープン、待ち遠しい。再会を見据えたお別れにひとまず乾杯！