11月のハワイ 【2011年】

1年で一番にぎやかなホリデーシーズンに突入! 家族が集うサンクスギビングの翌日には狂乱のブラックフライデーが・・・。

サンクスギビング一色の店頭。

サンクスギビング一色の店頭。

ハウオリ・ラ・ホオマイカイ! ハワイナビです。
ハウオリ・ラ・ホオマイカイ(Hauoli La Hoomaikai)は、ハワイ語の「ハッピー・サンクスギビング(Happy Thanksgiving)」。ハウオリが「ハッピー」でラ・ホオマイカイは「サンクスギビング(の日)」。サンクスギビング当日とその数日前からのロコのあいさつは、「ハッピー・サンクスギビング!」。知り合い同士でなくても、ショッピングの最中、お店のスタッフから挨拶されることも。そんなときは同じように、「ハッピー・サンクスギビング」と返事をしてくださいね。
11月の気分はすっかりホリデーシーズン。街はサンクスギビング(感謝祭)の飾りつけとともに、クリスマスのリースやツリーで彩られます。
11月のハワイ、まずは祝日からご紹介しましょう。
ハワイには、アメリカ合衆国連邦が定めた祝日「フェデラル・ホリデー Federal Holidays」または「ナショナル・ホリデー National Holidays」と、ハワイ州が独自に定めた祝日「ハワイ・ステート・ホリデー Hawaii State Holidays」があります。

11月11日(金)ベテランズ・デー(復員軍人記念日)Veterans Day

パンチボウルの丘(国立太平洋記念墓地)

パンチボウルの丘(国立太平洋記念墓地)

<国と州の祝日>
毎年11月11日は、ベテランズ・デー(Veterans Day、ただしVeterans’ Day、Veteran’s Dayとも)。復員軍人記念日、もしくは退役軍人記念日と訳されます。そもそもは第一次世界大戦の休戦条約が締結された休戦記念日でしたが、現在は、戦時や平時に兵役に服した存命中の退役軍人(=復員軍人)を称える日となっています。
ベテランズ・デーと似通った意味合いを持つ国と州の祝日に、毎年5月最終月曜日のメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)があります。こちらはもともと南北戦争で勝利した北軍の戦没者追悼記念日として公布されましたが、今日では、兵役中に命を落とした兵士を追悼する日になっています。
ベテランズ・デーは兵役から生きて戻った軍人の、メモリアル・デーは亡くなった軍人のための記念日なんです。
ベテランズ・デー当日は、パンチボウルの丘(国立太平洋記念墓地)や、カネオヘの州立退役軍人墓地、パールハーバーのアリゾナ記念館ほかで、記念式典が行われます。
○連邦政府機関、州の公的機関、図書館、学校はお休み。企業、銀行、郵便局もお休み。ザ・バスは休日ダイヤ。
○ショッピングモールはオープン。営業時間は通常通り。
○ホノルル動物園やワイキキ水族館、公営ゴルフ場や植物公園はオープン。
○ハワイ州立美術館、ハワイ日本文化センターは閉館。
○以下の施設は通常通り開館。

11月24日(木)サンクスギビング・デー(感謝祭)Thanksgiving Day

サンクスギビング前のスーパー。ターキーはもちろん、骨付きハムも人気。

サンクスギビング前のスーパー。ターキーはもちろん、骨付きハムも人気。

<国と州の祝日>
毎年11月の第4木曜日は、家族や親戚が集まりターキー(七面鳥)のディナーをいただくサンクスギビング。故郷を離れアメリカ本土や海外で暮らすロコも、この日ばかりはハワイの家族のもとへ帰り、サンクスギビング・ホリデーを一緒に過ごします。
ローカルファミリーのサンクスギビング・ディナーは、カジュアルなブッフェスタイルが多いんです。

ローカルファミリーのサンクスギビング・ディナーは、カジュアルなブッフェスタイルが多いんです。

右下が切り分けられたターキーの胸肉と赤味肉。右上はスタッフィング。

右下が切り分けられたターキーの胸肉と赤味肉。右上はスタッフィング。

サンクスギビングは、1620年、イギリスからアメリカのプリマスへメイフラワー号に乗って移住した清教徒が、その最初の収穫を祝ったことが由来だといわれています。
収穫を神へ感謝する感謝祭、実は伝統的なハワイの暦においても、ちょうどこの時期に行われていました。
ビショップ博物館には古代ハワイに関するさまざまな展示が。

ビショップ博物館には古代ハワイに関するさまざまな展示が。

古代ハワイでは、日没後の東の水平線上にプレアデス星団(すばる)が初めて見えた日から、「マカヒキ Makahiki」と呼ばれる感謝祭が始まりました。収穫と豊穣の神であるロノを祀るマカヒキは、夜空にすばるが見える約4カ月にわたって続き、その間は戦争やいさかいを起こすことは許されなかったそうです。
○連邦政府機関、州の公的機関、図書館、学校はお休み。企業、銀行、郵便局もお休み。ザ・バスは休日ダイヤ。
○ホノルル動物園やワイキキ水族館、公営ゴルフ場や植物公園はオープン。
○ほとんどのショッピングモールや、小売店、飲食店はお休み。ただしワイキキなどの観光エリアでは開いているお店も少なくありません。
○ロイヤル・ハワイアン・センターはオープン。当日の営業時間は10:00 – 22:00。
○ワイケレ・プレミアム・アウトレットはオープン。当日の営業時間は9:00 – 18:00。
○以下のショッピングモールは閉館。ただしモール内の一部小売店、飲食店などオープンしている場合あり。また、ワード・センターズ内のワード16スタジアム映画館は営業。
○スーパーマーケットやドラッグストアは時間を短縮しての営業がほとんどです。
○ウォルマートは通常通りの営業。
○以下の施設に関しては、ビショップ博物館、アリゾナ記念館、太平洋航空博物館パールハーバーはオープン。ほかの施設はすべて閉館。

11月の気候は

曇りや雨の日は冷たい風で震えることも。

曇りや雨の日は冷たい風で震えることも。

11月はハワイの冬季(雨季)。朝晩のビーチや、冷房の効いたショッピングモール内ではカーディガンやフーディなど羽織りものが必需品。ヌウアヌやマノアなど山側のエリアでは、風が吹きすさぶとフリースを着ていても震えることも(ただしフリースの下は半袖Tシャツ)。とはいっても、日中は暑く、多くの人が半袖トップ。また、男性や子供は体温が高いため、上に何も羽織らなくても平気な人も多いようです。
とはいってもそこは常夏の島。晴れてしまえば夏とほとんど変わらない11月のワイキキ。

とはいってもそこは常夏の島。晴れてしまえば夏とほとんど変わらない11月のワイキキ。

ホノルルはもちろん、ウィンドワード地区のカイルアやカネオヘは雨が降ることが多くなり、数日間にわたって降り続くことも。オアフ島の場合、南海岸にあたるワイキキは、ほかで雨が降っていても、なぜか降らずに晴れている、なんてことも多いんです。11月のハワイはいずれの島へ訪れるにしても、南海岸がオススメです。
海に入ることは可能ですが、夏季に比べると海水は冷たく、水中に入るには勇気が要ることも。カイルアなど風の強いビーチでは、水中どころか水着姿になるだけで鳥肌が立ってしまう場合もあります。
11月のオアフ島ホノルルのおよその気温は以下の通り。他地域や隣島の場合は若干異なります。
平均気温 最高気温 最低気温 海水温度 平均降水量
25℃    28℃    21℃       26 ℃    55mm

11月が終わるまでには、日の出が午前7時頃、日の出は午後6時ちょっと前と、日照時間も短くなります。この時期、早朝にホノルル国際空港へ到着すると、あたりはまだ真っ暗です。

ブラック・フライデー(サンクスギビング翌日のスーパーセール)Black Friday

アラモアナ・センターにホリデーシーズンだけ登場するキャンディケーントレインが初お目見えするのは、例年ブラック・フライデー当日。

アラモアナ・センターにホリデーシーズンだけ登場するキャンディケーントレインが初お目見えするのは、例年ブラック・フライデー当日。

11月のメインイベントはなんといっても、第4木曜日のサンクスギビングとともに、その翌朝から始まる第4金曜日のブラック・フライデー。売り上げが黒字になることから「ブラック」フライデーが通称の、アメリカ全土で行われる大規模なセールであり、クリスマス商戦の幕開けです。2011年のブラック・フライデーは11月25日(金)。サンクスギビングの木曜日からその週末まではサンクスギビング・ホリデーと呼ばれ、この金曜日も休みとなる会社が多数です。学校は休校です。
アラモアナ・センターは当日午前6時にオープン。センター内の「メイシーズ」や「シアーズ」といったデパートはさらに早くオープン予定。

アラモアナ・センターは当日午前6時にオープン。センター内の「メイシーズ」や「シアーズ」といったデパートはさらに早くオープン予定。

当日は大型ディスカウントストアやデパート、ショッピングモールは早朝からオープン。オープン時間は年々早くなる傾向があり、一部店舗はなんと深夜(早朝)0時にそのドアを開きます。
年間で一番オトクな値段の目玉商品が用意され、バーゲンハンターがオープンの数時間前(ときにはそれ以上前)から長い列を作ります。数年前のブラック・フライデーには、アメリカ本土の「ウォルマート」で、開店のドアを開けた従業員が、殺到した客に踏みつけられ圧死するという、恐ろしい事件もありました。その際は客の中にも負傷者が出て、妊婦の女性は流産してしまったという悲しい顛末が。売るほうも買うほうも、もはや命懸け・・・。ブラック・フライデーを甘く見てはいけません。
パールリッジ・センター

パールリッジ・センター

パールリッジ・センターにある「トイザらス」には、過去5年間、前夜から店の前にテントを張って泊まり込み、開店一番乗りをする地元ファミリーがいるそうです。地元紙のインタビューにそのファミリーは「サンクスギビングとそれに続くこの『キャンプ』は我が家の伝統行事です」と、答えていましたが・・・キャンプなら、美しいビーチパークのほうがイイんじゃないの? と感じてしまうナビは、たぶん、バーゲンハンター失格です。
ワイケレ・プレミアム・アウトレットはサンクスギビング・デーの深夜0時にオープン。昨年、一部店舗は前倒しで22時に店を開けたとか。

ワイケレ・プレミアム・アウトレットはサンクスギビング・デーの深夜0時にオープン。昨年、一部店舗は前倒しで22時に店を開けたとか。

ちなみにナビの周りのロコは、「たとえ数十ドルや数百ドル得するとしても、あんな狂乱のバーゲンには足を運びたくない」という「ブラック・フライデー否定派」が少なくありません。また、外に出かけなくても多くのオンラインショップでは、この日、ブラック・フライデー・セールを行います。さらにサンクスギビング・ホリデー明けの月曜日は、サイバー・マンデーと呼ばれるインターネット上のスーパーセール。ブラック・フライデーで買いそびれた商品目当てに、自宅や職場からネットショッピングする人々を見込んで行われます。

最後に、11月をハワイ語で言うと、「Nowemapa (ノヴェマパ)」。英語の「November」をハワイ語で聞き取り、発音したものです。
以上、ハワイナビでした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-10-27

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