日本人なら一度は訪れてみたい場所。
こんにちは、ハワイナビです。青い空、青い海。みなさんハワイを満喫していますか?今回のナビはちょっと歴史をふりかえり、ハワイと日本人の切っても切れない関係であるパールハーバー(真珠湾)について紹介しようと思います。パールハーバーというと日本人にとってはちょっと気の重い響きがありますが、それでもみなさんに一度は訪れていただきたい場所だとナビは思うんです。
慰霊碑から遠くにアロハスタジアムが見えます
パールハーバーの名前の由来は、Pipiというハワイアン・オイスターからきているそうです。1700年後半にこの港で真珠が発見され、その後カメハメハ王が真珠の採取権を独占し、真珠はこの島の貿易に欠かせないものになりました。その結果、真珠はこの港からすっかり姿を消してしまったんですが、その真珠湾という名前だけはここにとどまったということです。元のハワイアン・ネームであった長い陸という意味のPu’u-loa という名前は地元ハワイアンの中でもかろうじて知られている程度だとか。
マリーナから見えるフォードアイランドへの道路
この島の中の一番大きなハーバーはフォードアイランドと呼ばれており、アメリカ軍が所有していて軍の施設やハウジングとして使われています。そのため、軍関係者以外は立ち入り禁止の地域があちこちにあります。一般の人が観光できる場所で最も有名なものは、 戦艦アリゾナ・メモリアルと戦艦ミズーリ、潜水艦ボーフィンです。海底に沈んでいるアリゾナはこの3つの中で一番厳粛であり、ミズーリはそのスケールの大きさがとても印象的な船、そしてボーフィンは潜水艦の仕組みを垣間見ることのできる最も興味深い船とされています。
パールハーバー・ヒストリック・サイト
ハワイに来たら行くべきところのひとつが、このパールハーバー・ヒストリック・サイトです。ここでは戦艦アリゾナ・メモリアル、潜水艦ボーフィン、戦艦ミズーリ、パシフィック・アビエーション博物館などを見学できます。戦艦ミズーリやパシフィック・アビエーション博物館は軍が所有しているフォードアイランドにあるので、ここから専用のシャトルバスが出てるんですが、とにかくまずはアリゾナ・メモリアルに行きましょう。アリゾナ・メモリアルだけはインフォメーションセンターでチケットを無料でもらえます。チケットは時間制で先着順なので、混んでる時間に行くとけっこう待たなくちゃいけないときもあります。待ち時間があったら、博物館やブックストアにも足を運んでみましょう。
ビジターセンターの博物館
Road to War(戦争への道)と Attack(アタック)の二つに分かれた博物館には、それぞれ当時の写真や記録、実際に使われた武器や道具、船や記念碑の模型などが展示されているほか、人々の証言や当時のビデオなどが流れています。
厳粛な気持ちで、アリゾナ・メモリアル(慰霊碑)
さてパールハーバーというとどうしてもメインはこの戦艦アリゾナ。現在もここパールハーバーの海底に眠っている戦艦アリゾナですが、まずビジターセンターにある映画館で当時の映像をつづった23分間の実写映画を観ます。映画はアメリカ側の立場で作ってあるので、日本人が観ればいろいろコメントもあるかと思いますが、それでも一応は日本の立場も少し配慮してまとめてあるように思います。
映画のあと、ボートにのって海上のメモリアルに行きます。ナビは実際に行くまで知らなかったんですが、このアリゾナ・メモリアルは本物の戦艦アリゾナにじかに乗っかってる状態で建てられているんですね…。メモリアルの窓からは海上に出ている船の先端部分、そして海中の錆びた船の部分も海から透けて見えて、なんとも胸が痛くなります。
ボートに乗って、メモリアルの場所に
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実際にアリゾナの上に建っているメモリアル(白い部分)
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錆びた戦艦アリゾナの一部。遠くに戦艦ミズーリが見えます
<ちょっと、歴史メモ>
日本軍が真珠湾攻撃をした1941年12月7日、21隻の米軍の船がダメージを受け、合計で約2400人の命が奪われました。その中でも戦艦アリゾナが最も深いダメージを受け、乗組員1177人の命と一緒にたったの9分間で海に沈みました。奇襲だったためアメリカ軍は何も応戦できない状態で、しかしこれが引き金となり、第二次世界大戦が始まりました。
第二次世界大戦の潜水艦、USSボーフィン
この船は1981年から第二次世界大戦の米軍の潜水艦のひとつとして活躍した潜水艦で、現在パールハーバーに保存されています。ボーフィン博物館ではアメリカの潜水艦の歴史や当時の船の装備品、兵器システム、細部に渡って再現された潜水艦の模型、旗、数々の写真などが展示されています。野外パークではアメリカ潜水艦が使用した本物のミサイルなども展示されています。
第二次世界大戦にも湾岸戦争にも出動した戦艦ミズーリ
東京湾で第二次世界大戦の降伏文書が調印されたことで知られる戦艦ミズーリ号ですが、この船も修理と改修を経て1999年から一般公開されています。全長270mという巨大な戦艦には、調印式が行われた当時の貴重な写真、文書などが展示されており、また日本の特攻隊が激突した跡や第一次湾岸戦争で使われたミサイルなども見ることができます。
当時の零戦を復元したパシフィック・アビエーション博物館
真珠湾攻撃当時に実際に使用されていた格納庫を改造して作られた博物館です。館内では太平洋戦争の時に活躍したゼロ戦やB-25などの航空機が展示されています。真珠湾攻撃の生存者たちの証言でつづるドキュメンタリーの映画上映もあります。
スポーツ観戦、コンサート、フリーマーケットならアロハスタジアム
さて、ヒストリック・サイト以外にパールハーバーでお馴染みといえば、このアロハスタジアムです。5万人収容が可能なスタジアムは、巨額を投じたという自慢の大音響システムと、短時間でフットボールやコンサート会場に変身可能な可動式スタンド。ロコの気分でハワイ大学のフットボールの試合を観戦するのも楽しいものです。また、水、土、日に駐車場で行われている大規模なスワップミートは、安くて手頃なオミヤゲを探すにはもってこいです。チャンスがあったら、ぜひ一度は行ってみてくださいね。
最後に…
今回ナビがあちこち見て歩いて思ったことは、歴史は変えられない、ということです。それぞれの立場もあるのでコメントするのもなかなか難しいですが、でもだからこそ、やっぱり一度は自分の目で見て、何かを感じることが重要なんじゃないかと思います。・・・というわけで、みなさんも機会があったらぜひパールハーバーに行って、見て、感じてほしいと思います。以上、ハワイナビでした。