ノスタルジックなハワイ体験、ハワイアン・レイルウェイに乗ってみました!

奈美田ポロンが心を込めて贈る、鉄道ファンのための楽しいハワイ列車のミニ・ツアーです。 

汽車、汽車、シュポ、シュポ~♪こんにちは、ハワイナビの奈美田ポロンです。ハワイといえば青い海、ビキニの女の子、かっこいいロコサーファー、ロコモコ、ボコボコ、おぼこ娘などいろいろありますが、そんな期待を捨てて新しいことにチャレンジする、それがハワイナビの使命です。そんなわけで、今日はオアフ西部にあるハワイアン・レイルウェイの列車でゴー!!
Ewa 1。 1890年に造られたこの機関車は、エバのサトウキビ農園で初めて使用された列車

Ewa 1。 1890年に造られたこの機関車は、エバのサトウキビ農園で初めて使用された列車

かつてのハワイには公共機関やサトウキビ農園が所要する鉄道路線が多々あり、ディーゼルや蒸気機関車が各島で活躍していたそうです。その当時の機関車や記録を保存するために運営されているのが、この「ハワイアン・レイルウェイ」。現在はその中の一台が観光列車として毎週日曜に2回、オアフ西部のエバからカヘ・ポイントまでの距離を単線で時速15マイル、往復で約90分かけて走っています。
Kauila 6 。 1889年に造られたこの機関車は、オアフ・レイルウェイで一番初めに使用された列車

Kauila 6 。 1889年に造られたこの機関車は、オアフ・レイルウェイで一番初めに使用された列車

とはいえ、知る人ぞ知るこの観光列車、乗る価値はあるのだろうか?その答えは、これを読んだあとに決めていただくとして、さて、ではまずハラをくくってエバまで出かけましょう。H1ハイウェイの出口5Aで降りて南に向かうと、とてもワイキキとは思えないほどの閑静な街並みが視界に広がってきます。ワイキキではないので当然なんですが、いや~ハワイも広いな(笑)。まあ気にせずに進みましょうか。しばらく走って右に曲がると、フェンスの向こうに列車が見えます。ああ、やっと着いた~!!
乗り場に行くと、ポロンが想像していたよりもずっとたくさんの人がいてビックリ。子供連れのファミリーが多いみたいですが、仲良し老夫婦もいっぱいで、なにやらアットホームな雰囲気です。広場にはピクニックテーブルがたくさんあり、みなさんピクニックもかねてこの列車ツアーに参加するみたいで、なるほど、こうすれば楽しく半日過ごせちゃうかも?!
チケット売り場&ギフトショップ

チケット売り場&ギフトショップ

ピクニックエリア

ピクニックエリア

ここもピクニックエリア

ここもピクニックエリア

チケット売り場&ギフトショップ

路線マップ

路線マップ

チケット売り場の中に、ちょっとしょぼいギフトショップもあります。「90分間トイレに行かれないから、今ここで行ってらっしゃい」と言ってくれる優しいチケット売りのおばちゃん。気がついてみると、ここで働いてる人たちはみんな素朴で優しい顔つきをしていて、なんかほっとします。壁には当時の路線マップが貼られていて、ちょっとタイムスリップしそうです。
ギフトショップ。ちょっとしたオミヤゲにどうぞ ギフトショップ。ちょっとしたオミヤゲにどうぞ ギフトショップ。ちょっとしたオミヤゲにどうぞ

ギフトショップ。ちょっとしたオミヤゲにどうぞ

出発準備オーライ♪

発車5分前、ボー!!という大きな汽笛が鳴り響き、みんなゲート前に集合です。車掌と思われるお兄さんが切符にスタンプを押してくれます。このお兄さんがまたいい雰囲気をかもしだしていて、ポロンはちょっとホの字♡ そんなポロンの気持ちを見透かしてか、カンカンカンと鐘が鳴り響き、いよいよ乗車開始~!ゲートでは係の人がチョンチョンとリズムよく切符に穴をあけてくれます。
スタンプを押してくれている車掌のお兄さん。好きデス♡ スタンプを押してくれている車掌のお兄さん。好きデス♡

スタンプを押してくれている車掌のお兄さん。好きデス♡

ゲートに群がる人々

ゲートに群がる人々

さて、乗車開始~!

さて、乗車開始~!

さて、出発で~す!

それじゃ出発~!ガイドはベテランのジェニファーさん。ジェニファーさんって元気もいいけど、体格もいいし、記憶力もよさそう。なぜって、列車が走ってるあいだ、アンチョコもなしにずーっとガイド喋りっぱなしなんです。サトウキビ農園の歴史、機関車がどのようにして使われたか、サイザル園の歴史、マングースの話、木炭の話、それに通過する各所の説明、あと何だっけ?かつてのハワイ、よき時代のハワイを彷彿とさせるそのストーリーは、失ってしまった貴重な何かを思い出させてくれる重要な手がかりなのかもしれません。ジェニファーさんの話は、ぼ~っと外を眺めているだけの私たち観光客にとって眠気防止にとても役立つものであり、このガイドがこのツアー一番の売りなのかもしれないなあ、などと思うポロン。
コストコが見えま~す

コストコが見えま~す

発電所

発電所

コオリナ・リゾート

コオリナ・リゾート

列車はエバからカポレイを通ってコオリナ・リゾートのど真ん中を抜け、カヘ・ポイントであるワイアナエまで走ります。途中に踏み切りがあったり、住宅街があったり、コストコがあったり、ゴルフ場をつっきったりするんですが、ここでジェニファーさんから一言。「車や人々に向かって、毎回ちゃんとシャカを送ってね!いいわね?」・・・ちなみにシャカとはご存知ハワイ流の手の挨拶で、親指と小指は思い切り伸ばし、人差し指、中指、薬指を丸める例のヤツ。踏み切りの信号待ちの車や道沿いの人々を見つけるたびに、ジェニファーさんはシャカしまくり。乗客であるポロンたちも負けずにシャカシャカします。こんなところで道行く人々と思わぬふれあいを楽しむことができるのも旅の醍醐味ですよね・・・。 

ハワイのここが好き!

ポロンは感じました。ハワイってやっぱ、いいなあって。だって、どこ通過しても、みんな列車に向かってちゃんと手をふってくれるんですもん。写真が小さくて見えにくいけど、車に乗ってる人達もみんな手をふってくれたり、シャカしてくれたりしてるの、見えますか?ポロン感激!!みんな、ありがとう!!

そろそろ後半戦に突入~

海だ~!!

海だ~!!

さて、ポロンが感激してるあいだにも列車は地味に走り続け、ついに平坦な山道を抜けて海に出ます。視界がいきなりパ~ッと鮮やかなマリンブルーに!「そうよね、うっかり忘れるところだったけど、ここってハワイだったのよね」と、みな我に返ります。それにしてもやっぱり海ってステキ。まわりが爺さんばっかりでも、なぜかロマンの香りがする、マリンブルーの青い海。ああ、このままアナタといつまでも・・・る~る~るるる~♪(夜明けのスキャット)
老人と海

老人と海

イルカ・ウォッチングのボート

イルカ・ウォッチングのボート

席替えや~、席替えや~

席替えや~、席替えや~

さて、ウォータープラントが目印のカヘ・ポイント、折り返し地点に着いたら、席替えです。路線はずっと単線なんで、列車は向きを変えることができません。なので、両側の景色を楽しむために、マカイ側の人はマウカ側の人と席を替わりましょう(ハワイ語でマカイ=海側、マウカ=山側)。ここで10分ほど休憩。とはいえ、列車から降りられないので、ぼーっと海を眺めるしかないんですが。まあでも、海水浴の客やイルカや海がめツアーのボートなどが浅瀬に浮いてるのを見てると、10分はあっという間です。列車内は飲み食いOKなので、オヤツでもちょっとつまみましょう。

さて、そろそろ戻りましょう、ということで、ジェニファーさんは帰りもずっとガイドで喋りっぱなし。まあ先ほども言いましたが、そうでもしなければ客が寝てしまうと懸念しているのかもしれません。英語がわからなくても大丈夫。ジェニファーさんは気にせず一人でずっと喋っています。そうこうしているあいだに帰路30分ちょっと、景色と風を楽しみながらも見慣れた風景がでてきて、ついにエバに到着です。

お疲れさまでした

みなさん忘れ物のないように、足元に気をつけて降りてくださいね。子供たちが名残惜しそうに何度も列車を振り返っていたのが印象的でした。
無事に帰ってきましたよ~

無事に帰ってきましたよ~

楽しかったね、パパ

楽しかったね、パパ

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

外から見た列車は

それでは最後に、列車が走ってるところも見てくださいネ。それでポロンはこのとき初めてわかったんですが、つまり「行き」はオシリから走ってるわけですね、これ?だって、先頭の部分が一番後ろにあるんだもん。うーん、単線のツラさがここに・・・。
キター!!

キター!!

思ったよりも早いっ

思ったよりも早いっ

あ、ジェニファーさんだっ!

あ、ジェニファーさんだっ!


あーあ、行っちゃった…

あーあ、行っちゃった…

さて、走り去る列車を見送ったら、ポロンはこのへんでオサラバです。そうそう、冒頭での疑問、「この観光列車、乗る価値はあるのだろうか?」ですが、ポロンの答えとしては「微妙…」。この列車に乗るためだけにわざわざエバに行くのはちょっと物足りないと思う人は、駐車場の横の広場でピクニックとか、カポレイでお買い物とか、とにかく自主的にもうひとつイベントを作るといいかもしれませんね。とはいえ、ワイキキにどっぷり漬かってるだけの観光よりは、こういったのどかなハワイの田舎に触れてみるのも一つの貴重な経験かも。のんびりゆったり過ごしたい人におすすめです。以上、ハワイナビの奈美田ポロンでした。シュポポポポ~♪

その他情報

91-1001 Renton Road Ewa Beach, HI 96706-3402
(808) 681-5461
www.hawaiianrailway.com

料金:大人10ドル、2~12歳&62歳以上7ドル、2歳以下無料、パーラー・カー20ドル(当時のレイルウェイ創設者が自分用に作らせた贅沢な客車で、第二日曜のみ列車の最後尾に連結されます。要予約)
クレジットカード不可
関連タグ:機関車

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-07-09

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