「アメリカ50州25セント硬貨」(The 50 State Quarters)のハワイ州硬貨。上部に50州目になった年号が
<Statehood Day>
毎年8月第3金曜日は、州制定記念日(ステートフッド・デー)。1959年8月21日、ハワイが正式にアメリカ合衆国に加入し50番目の州に制定されたことを記念する州の祝日です。といっても、特別な記念式典や関連イベントの予定はありません。
この日をハワイ州のバースデーとして盛大に祝おう! という向きもなくはありませんが、ネイティブハワイアンにとっては自分たちの土地が正式にアメリカに奪われた日――という見方も存在します。
イオラニ宮殿
過去にはこの日を、制定が宣言されたイオラニ宮殿で祝おうという動きもありましたが、これにはハワイアンのハワイ独立運動家や団体が大反対。
アメリカに「乗っ取られる」まではハワイ王朝の宮殿であり、ましてや最後の君主リリウオカラニ女王がアメリカ側によって幽閉されたその場所で、アメリカの州になったことを祝うなんてあり得ない、というわけ。州制定記念日には、そうしたグループによる抗議デモが行われることもあり、歴史的・政治的になかなか微妙な祝日なのです。