パンチボウルの丘(国立太平洋記念墓地)
毎年5月の最終月曜日は、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)。そもそもは1861年から1865年にかけての南北戦争(The Civil War)で勝利した北軍の戦没者のための追悼記念日として公布されましたが、第一次世界大戦ののち、アメリカ合衆国を護るために命を落としたすべての兵士を追悼する日とされるようになりました。
当日はさまざまな場所で関連式典が開かれますが、代表的なものは、パンチボウルの丘(国立太平洋記念墓地)で行われる追悼記念式典です。
当日はすべての墓石にレイが供えられます
メモリアルデーの週末前には、団体や個人によって約5万ものレイが用意、寄付され、式典前日には、ボーイスカウトの手によって、パンチボウルの丘で眠る戦士1人1人のお墓にそのレイが捧げられます。ホノルル市内が見下ろせる観光スポットとはいえ、日頃は静かなパンチボウルの丘ですが、当日は、空を飾る戦闘機の音や、軍の音楽隊の演奏、多くの関係者、遺族などで、厳粛かつ盛大な式典が催されます。