癒される緑。熱帯植物の生きた博物館。
こんにちは、ハワイナビです。今日はダウンタウンにあるフォスター・ボタニカルガーデンを紹介します。ホノルル市には5つの植物園があり、このフォスター・ガーデンはその中でも一番大きいもので、世界中の熱帯地域から収集された植物がたくさんあります。ワイキキやアラモアナの人ごみから離れ、しばし緑に囲まれて深呼吸するのは気持ちのいいものです。また、この植物園は結婚式場や写真撮影の場所としてもとても人気のある場所です。夕方になると、無料の音楽コンサートなど各種イベントも盛んに行われていて、観光客はもちろん、ローカルにも愛されている都会のオアシスとなっています。
ここの植物の中には絶滅の危機に瀕しているものもあり、それらを守るために、園内で枝を折ったり花を摘んだり植物に触ることは禁止されているんですが、ここでちょっと朗報があるんです。というのは、月曜から土曜まで一日一回、無料の園内ツアーがあって、そのツアーに参加すると、いろいろと触らせてもらえたり、植物についての楽しい解説が聞けたりします。この植物園、とにかく大きな木ばっかりあって、個人でふらっと入園しても何がなんだか、どう回ったらいいのかちょっと悩んでしまい、あまり満喫できない可能性が高いので、もし時間にゆとりがあるなら、午後1時からのこのツアーに参加することをおすすめします。
ちなみに、右の写真の高いヤシの木は、カリブ・ダイオウヤシ。入り口を過ぎるとすぐのところに立ってます。世界で最も高い木だそうです。見上げると首が痛くなっちゃいますね。このヤシの木は成長が早いので、これからもどんどん伸びていくみたいです。どこまで高くなるんでしょう、楽しみですね~。
園内に入ってみましょう
ここには本当に木々がたくさんあるので、とにかく緑ばっかりです。なので、細部に注意しないと、「ただ緑を見た」だけで終わってしまいます。入り口で日本語のパンフレットをもらえますので、とりあえずそれをもらいましょう。それだけでも、内容がグッと違ってきます。さて、それではツアーに参加して、園内を回ってみましょう!
楽しい理科の時間です♪
まずはバード・オブ・パラダイス。これは日本でいう極楽鳥花。鳥がはばたいている姿に似ていることから、そう名づけられたそうです。生け花にもよく使われる、オレンジと青紫が美しい豪華な花ですよね。ガイドさんが青い部分を開くと、花粉がたくさん飛び出してきました。
次はキャンドルナッツ・ツリー。ハワイではククイと呼ばれるハワイの州木で、これがその実。このナッツには油脂が多く含まれているので、昔はロウソクなどを作ったそうですが、今はフラワー・レイやネックレスなどに使われているそうです。ガイドさんが落ちてる実を拾って、それを割り、中のタネの部分をみんなに見せてくれます。あ、なるほど、この黒い実、レイ・ショップなんかで見たことありますよネ?
次はカポック。種のサヤには柔らかな繊維が入っていて、昔はこれを救命具用の詰め物として使っていたそうです。このフワフワの綿は、まわりの芝生の上、あちこちに落ちています。
次はブレッド・フルーツ。炭水化物の源として、太平洋諸島で今でも食されているフルーツです。この実を料理すると焼きたてのパンのような味がするので、こう名づけられたそうです。でも生だと何も匂いませんけどね(笑)。
さて、この植物園の目玉ともいうべきキャノンボール・ツリー。砲丸の木です。南米原産のこの木は、名前のとおりに砲丸投げのボールみたいな実がたくさんぶらさがっています。幹から花が咲いたり実がなったりする不思議な木です。この実がとても臭いんですが、それは野生の動物をひきつける匂いだそうです。ガイドさんが実をひとつ取って、みんなの前で皮を剥いてくれました。「く、くさい…」
繊細な美しさ、蘭の花たち
さてツアーの最後は、蘭と観葉植物のテラスへ。いままでほとんど緑のでかい木ばっかり見てきたので、蘭の繊細な美しさに思わず癒されます。ここで一息つきましょう。お馴染み、モンステラやタロもあります。なぜか、ウツボカズラも。
ギフトショップ
さて、植物園を満喫したら、ギフトショップにも立ち寄りましょう。小さいながらも、なかなかアーティスティックで興味深いものが揃っています。値段も、手頃なものから高価な手作り作品までいろいろあるので、ぜひのぞいてみてください。
最後に
バタフライ・ガーデン
以前、ナビは一人で入園してツアーには参加しなかったんですが、そのときは「なんだかなぁ…」っていう感じだったんです。でも今回ツアーに参加してみて、その差に歴然。英語が不自由でも、ツアーに参加したほうが何倍も楽しいです。みなさんも、行くと決めたら少し時間を余分にとってツアーで回るようにしたら、きっと楽しい思い出になりますよ!…以上、ハワイナビでした~。