ワイメア・キャニオン（ワイメア渓谷州立公園）＜カウアイ島＞

Waimea Canyon State Park

カウアイ島 > カウアイ島
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カウアイ島の西部に位置する深く険しい谷が連なる大渓谷。「太平洋のグランドキャニオン」として知られます。

ワイメア・キャニオンの標高は3,600フィート（およそ1,100m）。

アロハ・アヴァケア（ハワイ語でお昼前後の「こんにちは」）！ハワイナビです。
今日は皆さんと一緒に、「太平洋のグランドキャニオン」と評されるカウアイ島の大渓谷、ワイメア・キャニオン（ワイメア渓谷）を訪れたいと思います。

ではさっそく行ってみましょう！

カウアイ島の南東部にあるリフエ空港。

リフエ空港から出発する場合、50号線カウムアリイ・ハイウェイ（Kaumualii Hwy）に乗ってひたすらドライブ。そうそう、カウアイ島のほとんどの地域では公共交通機関といえばタクシーしかありません。レンタカーで行きましょう！約45分でワイメア（Waimea）の町に到着です。

レンタカーは前もって予約しておいたほうが安心。

ツアー以外でカウアイ島を訪れるならレンタカーは必須です。

50号線から、Waimea Canyon Drive、Kokee Roadどちらへ折れてもワイメア・キャニオンへ到着します。

山側に延びる550号線ワイメア・キャニオン・ドライブ（Waimea Canyon Drive）を右折し、住宅街を過ぎると、アップダウンとヘアピンカーブが続く山道です。思ったよりもこの山道・・・長いんです。ワイメア・キャニオン・ドライブ（途中からコケエ・ロードへ変わります）を走り始めて30分近く経った頃、ワイメア・キャニオン・ルックアウト（展望台）に到着します。

途中の道はハゲ山のような景色が続きます。

展望台のサインを入れて、まずは旅の思い出を撮影！

「太平洋のワイメア・キャニオン」

マーク・トウェインはこの絶景を目にすることはなかったのです。

ワイメア・キャニオンを最初に「太平洋のグランドキャニオン」と呼んだのは、『トム・ソーヤの冒険』や『王子と乞食』の作者であるアメリカ人作家、マーク・トウェイン（1835‐1910）・・・というのが広く流布している定説ですが・・・実はこれ、創作なんですって。ご存知でした!?

マーク・トウェインが記したハワイ旅行記には、カウアイ島の記述はありません。

マーク・トウェインがハワイ諸島を訪れたのは1866年のこと。けれどその際、ワイメア・キャニオンを訪れるどころか、そもそもカウアイ島へ寄っていないのだとか。また、本家本物のグランドキャニオンも、1869年にアメリカ人探検家ジョン・ウェズリー・パウエルがほとんど命がけの過酷な探検・調査に赴くまでは、立ち入り困難な不毛の荒れ地としてしか認識されていなかったのです。「グランドキャニオン」という名称をつけてアメリカ国定記念物に指定されたのは1908年のこと。マーク・トウェインが没するわずかに2年前です。

その美しさはグランドキャニオンに勝るとも劣らないといわれます。

そのいわれは創作であろうとも、「太平洋のグランドキャニオン」というキャッチコピー（？）はまさに秀逸だと思いますが。

地上よりも-10℃前後、温度が低いそうです。

太平洋で一番大きな渓谷であるワイメア・キャニオン。渓谷の距離は約14マイル（およそ22.5km）、幅は1マイル（およそ1.6km）、深さは3,500フィート（およそ1,067m）。世界一の降水量を持つワイアレアレ山（Mount Waialeale）の山頂から流れる雨水の浸食によって、数千年にわたり、溶岩の大地に深く険しい切り込みが刻まれた結果が、現在の渓谷です。幾度もの火山噴火を経た火砕岩の縞模様といい、熱帯雨林の緑といい、本物のグランドキャニオンよりも、小さくはあるけれど、美しさとカラフルさでは負けていないといわれます。ナビはグランドキャニオンを訪れたことがないのでなんとも言えませんが・・・。行ったことのある方、いかがでしょう？

ワイアレアレ山を示す標識。「ワイアレアレ-地球で最もウェットな場所の1つ-標高5,148フィート（1,569m）」と。

「ヤッホー」ではないけれど、アメリカの子供たちも山に向かって叫んでいましたヨ。

ワイメア渓谷の展望台（ルックアウト）

Waimea Canyon Lookout

ワイメア渓谷州立公園内には全部で3つの展望台があります。ワイメアの町寄りの手前から

○ワイメア・キャニオン・ルックアウト（Waimea Canyon Lookout）
○プウ・カ・ペレ・ルックアウト（Puu Ka Pele Lookout）
○プウ・ヒナヒナ・ルックアウト（Puu Hinahina Lookout）

Kalalau Lookout からの眺め。標高4,000フィート（1,219m）。

またワイメア渓谷州立公園に隣接している（というより、ほとんど一体化しているのですが）コケエ州立公園（Kokee State Park）内には

○カララウ・ルックアウト（Kalalau Lookout）
○プウ・オ・キラ・ルックアウト（Puu o Kila Lookout）
と、2つの展望台があります。

ワイメア・キャニオン・ルックアウト（Waimea Canyon Lookout）

一番有名で、ガイドブックの写真などで目にすることが多いのは、ワイメア・キャニオン・ルックアウトからの景観です。

ワイメア・キャニオン・ルックアウトの駐車場。パイナップルやパパイヤ、マンゴーのスライスが売られています。		展望台へは階段（わずか数段です）を上って・・・
さらに坂を上っていきます。		スロープも完備。
ベビーカーも押していけます。		展望台からはツアーヘリコプターが下を飛んでいるのが見えます。

「太平洋のグランドキャニオン（The Grand Canyon of the Pacific）」、ワイメア・キャニオン（Waimea Canyon）。

カララウ・ルックアウト（Kalalau Lookout）

カララウ・ルックアウトは、カララウ渓谷（Kalalau Valley）を見下ろし、ナ・パリ・コースト（Na Pali Coast）を見渡せる、ワイメア渓谷の内側とはまた違った絶景が味わえる場所として人気があります。

ナ・パリ・コーストを見渡す絶景で名高いカララウ・ルックアウト。		駐車場沿いにアジサイが。
ゆるやかなスロープを進むと・・・		この景観！
ベビーカーや		車椅子でも通れるように配慮されています。

カララウ渓谷側のナ・パリ・コーストの姿は多くのハリウッド映画の背景として使用されているんですよ。たとえば、『キングコング（旧作）』『ロスト・ワールド / ジュラシック・パーク』『6デイズ 7ナイツ』『リロ＆スティッチ』（これは実写ではありませんが）など。

展望台から望むまさに息を呑む絶景。自然に対する畏怖の念に打たれます。

プウ・オ・キラ・ルックアウト（Puu o Kila Lookout）

ピヘア・トレイルコースの入口でもあるプウ・オ・キラ・ルックアウトへ。

こちらはスニーカーやハイキングシューズを履いてきたほうがいいようです。

アドベンチャーパークのアトラクションのような、でこぼこの大地。子供たちは楽しそうですが、大人にはちと歩きにくい・・・。

足場が悪いだけじゃなく、こ・こ・こ・この下、そのまま断崖なんです！		フェンスも何もないので、高所恐怖症の方は要注意です。（高所恐怖症じゃなくても足がすくみます）
この先を下っていくと・・・		ピヘア・トレイルコース。およそ3時間の初心者～中級者向けトレイルです。

ワイメア渓谷のトレイルコース

トレイルコースに入っていく旅行者も結構いました。

ワイメア渓谷州立公園内には2つのトレイルコースがあります。
○イリアウ・ネーチャー・ループ（Iliau Nature Loop）――　0.3マイル（およそ483m）の初心者向けコース
○ククイ・トレイル（Kukui Trail）――　2.5マイル（およそ4km）の上級者向けコース

さらに、ワイメア渓谷州立公園と隣接しているコケエ州立公園（Kokee State Park）には7つのトレイルコースがあります。今日は何の装備もしてこなかったナビですが、次回はトレイルコースにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

プウ・オ・キラ・ルックアウトから望むナ・パリ・コースト。

自生植物が目を楽しませてくれます。

さて、帰りも来た道、550号線ワイメア・キャニオン・ドライブを下ります。が、同じ道を通りたくない！という皆さんは、二股の分かれ道で552号線コケエ・ロード（Kokee Road）を進んでもいいかもしれません。ずーっと下っていけば、50号線カウムアリイ・ハイウェイへ戻ります。（ちょっと遠回りになりますが）

以上、ワイメア・キャニオンのダイナミックな景色に気分もスッキリ！ハワイナビでした。

カウアイ島大自然の景観の素晴らしさから「ガーデン・アイランド（庭園の島）」と呼ばれ、古くから数多くのハリウッド映画の撮影地になっています。 Googleマップで見る

リフエ空港（カウアイ島）「ガーデンアイランド（庭園の島）」カウアイ島へのゲートウェイ。島の東端に位置しています。 Googleマップで見る

記事登録日：2011-02-22

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基本情報

住所	Kokee Road, Waimea, Kauai, HI 96752
電話番号	(808) 274-3444 （ハワイ州政府州立公園課カウアイ島事務所）
営業時間	毎日　日の出から日没まで
駐車場	あり
料金	入園無料
ホームページ	http://www.hawaiistateparks.org/parks/kauai/index.cfm?park_id=4 (英語)
その他の情報	〇トイレ、ピクニックエリア、ゴミ箱あり〇飲み水なし
行き方	＜リフエ空港から＞ 50号線カウムアリイ・ハイウェイKaumualii Hwy をひたすらドライブ。約45分でワイメア Waimea の町に到着したら、山側に延びる550号線ワイメア・キャニオン・ドライブWaimea Canyon Driveを右折。住宅街を過ぎアップダウンとヘアピンカーブが続く山道を上り続けます。道なりにコケエ・ロード Kokee Road に変わるのでそのまま直進。ワイメアの町からは約30分で到着。ワイメアの町からは、ワイメア・キャニオン・ドライブの先にある552号線コケエ・ロード Kokee Road を右折して行くことも出来ます。＊公共交通機関はないので、レンタカーかツアーで。 [地図で見る]