プリンス・クヒオ・デーは、「庶民の王子」として人々から尊敬され親しまれたクヒオ王子の生誕記念日。正式名称は王子のフルネームで、プリンス・ジョナ・クヒオ・カラニアナオレ・(ピイコイ・)デー。
クヒオ王子は1871年生まれで、カウアイ島最後の王カウムアリイの曾孫。ハワイ王朝7代目カラカウア王妃(カピオラニ女王)が伯母にあたるため、カラカウア王夫妻の養子となります。カラカウア王の妹でありハワイ王朝最後の君主リリウオカラニ女王からは第一王位継承者に指名されていましたが、1893年にハワイ王朝は廃止。のちの1902年、クヒオ王子はハワイ準州唯一のアメリカ下院議員に選出され、1922年に50歳で亡くなるまで幾度も選出され続けます。
クヒオ王子の功績として広く知られているのは、1921年に制定された「ハワイアン・ホームステッド法」。ハワイアンの血が50パーセント以上入ったハワイ州民に20万エーカー(約809平方km)の公有地を無料分譲するというハワイアン擁護の法令です。
また、1919年、アメリカ議会にハワイ立州法案を初めて提出したのもクヒオ王子。ハワイ準州は1959年にアメリカ合衆国50番目の州に昇格。クヒオ王子の法案は40年後にようやく実現しました。
ワイキキにあるプリンス・クヒオ(1871-1922)の銅像
<3月26日(火)プリンス・クヒオ・デー(ハワイ州のみの祝日)各機関・施設の予定>○連邦政府機関や多くの企業は通常通りの営業。一部銀行は休み。
○ハワイ州政府機関、公立校は休み。(私立校は学校によって異なる)ザ・バスは休日ダイヤ。
○ショッピングモール、ショップ、飲食店、博物館、美術館ほか文化施設等は通常通りのスケジュール。
<プリンス・クヒオ記念パレード>日時 3月30日(土) 9:00 – 11:30頃
スタート地点 カラカウア・アベニューとサラトガ・ロードの交差点
フィニッシュ地点 カピオラニ・パーク/ワイキキ・シェルのパーキング
○行進者約800名、パレード車35台、山車(だし)2台、バンド2隊が参加予定。