ロコへの道~ローカルスナック編

ロコの好きな昔からある懐かしい味。子供からお年寄りまで、幅広く愛され続ける懐かしのローカルスナック。

ロコには贈り物としても喜ばれるローカルスナック

ロコには贈り物としても喜ばれるローカルスナック

アロハ〜!ハワイナビです。今回「ロコへの道」として紹介するのは、子供からお年寄りまでロコに親しまれているローカルスナック。ローカルスナックといっても色々と幅広いのですが、今回焦点を当てるのはいわゆる懐かしのローカルスタイルの駄菓子達。日本の駄菓子と似通ったものもあるので、私達にとってもなじみ深い味わいのローカルスナック。外出時バッグに忍ばせておいてちょっとした待ち時間に口にしたり、ドライブのお供にしたり、友達と「なつかしいね〜」なんてお喋りしながら食べたり、楽しみ方は色々。一つ口にすると、そこからノスタルジックな景色が広がります。

クラックシード

甘酸っぱくてしょっぱくて癖になる味リーヒンムイ

甘酸っぱくてしょっぱくて癖になる味リーヒンムイ

クラックシード(crack seed)と呼ばれるハワイのローカルスナックは、乾燥保存させたフルーツを色々な形・大きさ・味付けにしたものです。クラックシードの代表と言えば、なんといってもリーヒンムイ。干し梅にリーヒン・パウダー(主にプラムが原料)をまぶしたものです。その昔、何千年前の中国では山を越えて旅をするのに、塩で保存されたドライフルーツが塩分摂取に最適で、食事代わりにされていたと言われています。このように日持ちする干し梅を戦場へ行く人や遠くへ行く人に持たせていたということから、別名「トラベリング・プラム」とも呼ばれています。そして中国の移民がハワイへやってきたとき、高くて手のでない野菜や果物の代用として安価で長持ちするドライフルーツが広く用いられることになり、その後色々な種類が生みだされ、現在のクラックシードに至る訳です。
大きいジャーの並ぶこの景色も味わい深い 大きいジャーの並ぶこの景色も味わい深い

大きいジャーの並ぶこの景色も味わい深い

クラックシード以外には?

わさび味は何に使っても人気

わさび味は何に使っても人気

クラックシード以外のローカルスタイルのスナックとしては、あられ・かきもち・シーフードの乾物・野菜やフルーツのチップス・ナッツ・ライスパフ(おこし)・揚げワンタンなどで、日本に昔からあるものも見られます。特にあられやかきもちといったものなどは日本語(表記はアルファベット)でそのまま残っている事から、かつての日系移民によって伝えられてきたものがローカルスナックとして定着していることが伺えます。日本にある同じようなものでも、色や形、味付けやパッケージが微妙に違ってハワイでローカルスナックとして売られていると新鮮な感じがしますね。
日本人にも馴染み深いスナック類 日本人にも馴染み深いスナック類 日本人にも馴染み深いスナック類

日本人にも馴染み深いスナック類

スーパーで買うローカルスナック

沢山ある中からどれを選ぶ?

沢山ある中からどれを選ぶ?

ローカルスナックはどこでも売られているので探すのに苦労はしません。が、スーパーやドラッグストアに行くと、中身は同じなのに異なるパッケージがずらりと並んでいたりして、どれを選べば良いのか商品棚を端から端までにらめっこしていくはめに。ローカルスナックのパッケージをよく見ると、ベトナム産や台湾産など産地が実に様々です。ついでに、袋詰めはハワイにて(Packed in Hawaii)、という微妙な表記の違いもあったり。ローカルメイドじゃないの?!と一瞬敬遠しがちですが、まずはどこ産であってもとにかく試してみる事です。しいて言えばJADE Food社のものがスーパーで売られているなかでは、比較的メイド・イン・ハワイのアイテムが揃っていますが、商品によっては違う産地もあるので気になる人は表記を確認。
緑のラベルが目印のJADE Food社のパッケージ 緑のラベルが目印のJADE Food社のパッケージ

緑のラベルが目印のJADE Food社のパッケージ


左からワッファー、パフライス、ワンタンストリップ

左からワッファー、パフライス、ワンタンストリップ

もう一つ、スーパーなどで買えるメイド・イン・ハワイのローカルスナックとして、ナビのお勧めはHawaii Candy社です。この会社の創立者は日本で煎餅作りの修行をしていた日本人で、今から80年ほど前にハワイの小さい工場とお店から商売を始め、その後キャンディや煎餅を作る工場や会社を買い取って少しずつ拡大していきました。こうした経緯から分かる様に、取扱商品はクラックシード系列のローカルスナックとは異なります。代表的な商品としては、パフ・ライスと呼ばれる日本でいうところのおこしや、ワッファーと呼ばれる薄い軽焼きクッキー、もちっとした食感のココナッツボール、タロ芋を使ったタロチップスなどです。またワンタン・ストリップという細い揚げワンタンもポピュラーで、カリカリした軽い食感を活かしてサラダのトッピングに使われたりと、料理にアレンジを効かせるのに便利なアイテムです。Hawaii Candy社のスナックはシンプルな中にもまろやかさがあり、そのやさしい味に癒されます。
ココナッツボールは美味しくて手が止らない〜 ココナッツボールは美味しくて手が止らない〜

ココナッツボールは美味しくて手が止らない〜

ローカルスナックのお店に行くなら

人気のコーンフレーク・クッキー

人気のコーンフレーク・クッキー

スーパーでは飽き足らず、ローカルスナックのお店へ直接行ってしまおう!ということで、一つ目に紹介するのは、ウォルマート・アラモアナ店の向かいにエクスプレス・ロケーションとして出店されている、ローカルスナック卸売「ホールセール・アンリミテッド」。地元新聞ホノルル・スター・アドバタイザー紙で2012年ハワイ・ベスト賞の堂々一位に輝きました。アラレ、チップス、ドライフルーツ、シーフードといったローカルスナックの他に、オリジナル商品「ベティズ・ベスト・クッキーズ(Bettys Best Cookies)」はロコにも人気の売れ筋商品。上品すぎず、あくまで庶民的な感じのクッキーのラインナップ。お勧めは、サクサク軽い食感のコーンフレーク・クッキー、一度お試しあれ。
ホールセール・アンリミテッド

ホールセール・アンリミテッド

ベティズ・ベストシリーズのパーティ・ミックス

ベティズ・ベストシリーズのパーティ・ミックス

種類豊富なベティズ・ベスト・クッキーズ

種類豊富なベティズ・ベスト・クッキーズ


外にもテープルスペースあり

外にもテープルスペースあり

二件目はナビの一押し、ワードセンターズの「ノードストローム・ラック」と「オフィス・デポ」の斜め向かいに位置する「リンズ・ハワイアン・スナック」。店内の壁という壁が気持ちいいくらいにスナックで埋め尽くされています。クラックシードのジャー量り売りもあるし、シェイブアイスやドリンクなどもあるので絶え間なくロコが立ち寄る人気のスポットです。
冷たいもので休憩したら、ローカルスナックの物色 冷たいもので休憩したら、ローカルスナックの物色

冷たいもので休憩したら、ローカルスナックの物色

ジャーのものは店員さんに頼んで味見できます

ジャーのものは店員さんに頼んで味見できます

見ているだけでも楽しい

見ているだけでも楽しい

味見サイズの小袋は各1ドル

味見サイズの小袋は各1ドル

味見タイムー!「リンズ・ハワイアン・スナック」の数ある商品の中からいくつか選んで買ってみました。まずチップス類からはオクラ・チップス。揚げて乾燥していてもオクラはオクラ、ちゃんとオクラの粘りは残っていて面白い食感です。このオクラ・チップスを、スープ類・そばうどんの調理時にそのまま鍋に入れると柔らかくなり、且つ、ほどよい油と味が出るので、一袋あるとちょっとしたときに便利です。次に、シーフード類からはセサミ・アンチョビ。似たような小魚のお菓子は日本にもありますが、こちらはアンチョビです。味は定番の甘くした小魚とほぼ同じで、ごまが利いていてお茶受けにぴったり。カルシウム不足なときに調度いいです。もう一つの試食は、ドライフルーツ類からレモン・ストリップ。紐状にカットしたレモン皮に甘しょっぱい味付けがされています。ひたすらもぐもぐと食べるのもいいですし、喉がイガイガする時は噛まずにのど飴代わりにしばらく舐めるという手もあります。
噛む程に味がでるスナック、左からオクラ・チップス、セサミ・アンチョビ、レモン・ストリップ。 噛む程に味がでるスナック、左からオクラ・チップス、セサミ・アンチョビ、レモン・ストリップ。 噛む程に味がでるスナック、左からオクラ・チップス、セサミ・アンチョビ、レモン・ストリップ。

噛む程に味がでるスナック、左からオクラ・チップス、セサミ・アンチョビ、レモン・ストリップ。

お店の冷蔵庫アイテムからの試食は、新鮮マンゴーにリーヒン・パウダーを振りかけたリーヒン・マンゴー。熟れる前のものを使用しているので、熟した柔らかいマンゴーよりも程よい弾力の歯ごたえがあります。でもってマンゴーの風味は損なわれず、リーヒン・パウダーとバランスよく調和しているお勧めの一品。もう一つはピックル・マンゴーといって、いわゆるマンゴーの酢漬け。これを食べてみて思い出すのは、お祭りで売られているあんず飴。赤いスモモの酢漬けに水飴を絡めたあんず飴を思い出させるノスタルジックな一品。食感はカリカリしていてかなりの歯ごたえ。言ってしまえばカリカリ梅にも近いものがあるけれど、ハワイなだけにマンゴーで。
リーヒン・マンゴー

リーヒン・マンゴー

ピックル・マンゴー

ピックル・マンゴー

両方とも冷えてて美味しい〜

両方とも冷えてて美味しい〜

スノー・アイス

スノー・アイス

最後のおまけで、このお店の人気商品をもう一つ。
シェイブアイスでもアイスクリームでもなく、ふわっとしてすっと溶ける食感が人気の「スノー・アイス」。写真はハニーデュー(メロン)味で、ボバ(白い丸玉)とパール(黒い丸玉)をトッピングに。とっても美味しい〜。

enjoyスナックでエンジョイ!

enjoyスナックでエンジョイ!

いかがでしたか?ローカルスナックを旅のお供に持ち歩くなり、手みやげに買いに行ったり、色々物色して楽しんでいたら、それはもう立派なロコへの道。更にリーヒン・パウダーを買って、飲み物や料理に応用する様になればかなりのロコ度です。特にクラックシード類は最初味に抵抗がある人でも、一度舌が慣れてしまうと結構病みつきになるんですよ〜。以上、ハワイナビでした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-10-23

ページTOPへ▲

関連記事

ロコへの道~プレートランチ編

ロコへの道~プレートランチ編

ハワイの定番ローカルフードプレートランチ!味も良いけど量も良し!ロコと一緒に食べてみよう!

ロコへの道~クーラーボックスをお供に編

ロコへの道~クーラーボックスをお供に編

地味ながら無くてはならないロコの生活必需品クーラーボックス。色々なクーラーボックスを通して見えてくるロコのライフスタイルを知って、さりげな〜く自然な感じにロコスタイルを取り入れてみましょう。

ロコへの道~スリッパーズを履きこなせ編

ロコへの道~スリッパーズを履きこなせ編

ロコが幼児の頃から慣れ親しんでいるスリッパーズ。スリッパーズを履きこなせれば、また一歩、ロコへの道が近づいてくる!

ロコへの道~伝説のレストラン編

ロコへの道~伝説のレストラン編

観光ハワイを卒業したら、次はロコを目指す旅! 世代を超えて愛される伝説的ローカルレストランをご紹介します。

その他の記事を見る