ハワイアンジュエリーってどんなもの?

ハワイアンジュエリーってひと口にいうけれど具体的にはどんなもの?ナビと一緒におさらいしましょう

ハワイアンウェディングなら、結婚指輪もハワイアンジュエリーにしてみても♪

ハワイアンウェディングなら、結婚指輪もハワイアンジュエリーにしてみても♪

アロハ~、ハワイナビです。
ハワイにはまると、必ずといっていいほど欲しくなるのがハワイアンジュエリー。女性なら自分のために。男性なら大事なヒトのために。ハワイ好きの2人がハワイアンジュエリーで結婚指輪をあつらえることも少なくありません。
ハワイアンジュエリーの中でも最も人気があるのは、ブレスレット。その存在は別格で、「ハワイアンブレスレット」は、それ自体が固有名詞のようになっています。皆さんも、ハワイ滞在中、すれ違う女性やお店のレジの女性など、少なくない数の女性の腕に、模様が彫刻され、名前や文字が刻印されたバングルを見かけたことがあるのでは?
某オフィスで見かけたローカル女性の腕をパチリ! 彫られた名前はすべてハワイアンネーム。

某オフィスで見かけたローカル女性の腕をパチリ! 彫られた名前はすべてハワイアンネーム。

一見どれも似たように見えるハワイアンブレスレットですが、実はデザインもさまざま。

一見どれも似たように見えるハワイアンブレスレットですが、実はデザインもさまざま。

今回、店内で撮影にご協力いただいた「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」のハワイアンブレスレット。

今回、店内で撮影にご協力いただいた「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」のハワイアンブレスレット。

このハワイアンブレスレット、2本くらいは当たり前で、中には3本4本と重ねづけしている女性も珍しくありません。

「ちょっと待って! ハワイアンジュエリーってひと口にいうけれど、具体的には何がハワイアンジュエリーなの?」

ごもっとも。それでは、さっそくハワイアンジュエリーのおさらいをしましょう!

ハワイアンジュエリーの成り立ち History of Hawaiian Heirloom Jewelry

「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」で販売されているハワイアンジュエリーの一部。

「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」で販売されているハワイアンジュエリーの一部。

ハワイアンジュエリーは、英語でそのまま「Hawaiian jewelry」または「Hawaiian heirloom jewelry」と呼ばれます。
「Hawaiian heirloom jewelry」は直訳すると、「ハワイの先祖伝来のジュエリー」。ハワイの伝統的なジュエリーであること。家宝のように親から子へ伝えられるジュエリーであることを意味しています。
ビショップ博物館にあるハワイ王家に関する展示。リリウオカラニ女王の展示品の中に・・・

ビショップ博物館にあるハワイ王家に関する展示。リリウオカラニ女王の展示品の中に・・・

ハワイアンブレスレットの誕生は、イギリス王室に由来します。1861年、夫であるアルバート公に先立たれたビクトリア女王は、その後1901年に81歳で亡くなるまで喪服を着用。ジュエリーも喪服に似合う黒いものだけを身に着けました。そのため上流社会では黒いジュエリーが流行したそう。イギリス王室と深い親交があったハワイ王朝最後の君主、リウオカラニ女王は、そうしたビクトリア女王の気持ちに寄り添うため、金(ゴールド)に黒の模様を入れ、「Hoomanao Mao(永遠の思い出)」との文言を彫らせたブレスレットを愛用します。
実物の「Aloha Oe」ブレスレットが。「Aloha Oe」部分には、もともとはエナメル加工がしてあったのでは・・・ おそらく長年の間に剥げてしまったのではと推察。

実物の「Aloha Oe」ブレスレットが。「Aloha Oe」部分には、もともとはエナメル加工がしてあったのでは・・・ おそらく長年の間に剥げてしまったのではと推察。

そのブレスレットこそが最初のハワイアンジュエリー。その後リリウオカラニ女王は、イオラニ宮殿で催した舞踏会を手伝ってくれた女性へのお礼として、「Aloha Oe(アロハオエ)」と彫らせた同様のブレスレットをプレゼント。実はその女性は女学校で教職に就いていました。彼女の腕のブレスレットに目に留めた女学生が同じようなブレスレットを着け始め、やがて流行が広まったとか。以来今日まで、このタイプのブレスレット(=ハワイアンブレスレット)は、ローカル女性にとっての定番ジュエリーとして、根強い人気を誇っています。
「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」より。

「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」より。

1980年代までは、ハワイアンブレスレットに彫刻される模様といえば、プルメリアやマイレなど、ハワイらしいフラワーやリーフをモチーフとしたものが大半を占めていましたが、現在では、バンブー(竹)、フェザー(羽)、ハワイアンキルト、ドルフィン、ホヌ(ハワイ語の「ウミガメ」)、フラガールなど、デザインも多様になってきました。製品のほとんどが、手彫りではなく、機械彫りになった影響でしょうか? 文字の刻印も、以前はブラック一辺倒だったエナメルを、ブルーやピンクほか数色から選ぶことができます。ハワイアンブレスレットは有名無名を問わず、ハワイのたいていのジュエリーショップで手に入ります。基本的な作りやデザインは似通っていますが、お店によって独自のデザインがある場合も。

ハワイアンブレスレットをオーダーするときは How To Order A Hawaiian Bracelet

ハワイアンブレスレットに人気が集まる大きな理由の一つは、自分で選んだ名前や文言を入れることが出来る、ということではないでしょうか?
店頭で販売されているハワイアンブレスレットには、「Ku`uipo」あるいは「Kuuipo」という文字が彫られていることが多いのですが、これはハワイ語で「スイートハート」「愛する人」という意味。「Kuuipo」と彫られたブレスレットは無難ですし、ローカル女性の腕にもよく見かけますが、どうせなら、自分だけの文字を入れるのもイイですよね。
ブレスレットだけでなく、ペンダントヘッドにも「Kuuipo」はハワイアンジュエリーの定番。(いずれも「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」) ブレスレットだけでなく、ペンダントヘッドにも「Kuuipo」はハワイアンジュエリーの定番。(いずれも「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」) ブレスレットだけでなく、ペンダントヘッドにも「Kuuipo」はハワイアンジュエリーの定番。(いずれも「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

ブレスレットだけでなく、ペンダントヘッドにも「Kuuipo」はハワイアンジュエリーの定番。(いずれも「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

文字入れで人気があるのは、エナメルが剥げる心配のない浮き彫りタイプだそう。石(宝石)を埋めることも可能。

文字入れで人気があるのは、エナメルが剥げる心配のない浮き彫りタイプだそう。石(宝石)を埋めることも可能。

文字は、自分の名前、配偶者の名前、子供の名前を入れるのが一般的。知り合いのローカル女性のハワイアンブレスレットには3つの名前が刻印されていて、それは彼女の3人のお子さんが自分たちの名前を彫らせて、お誕生日にプレゼントしてくれたものなのだとか。
「Aloha」の「o」を日の丸にして。売上げの一部は東日本大震災復興支援のために寄附されます。(「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

「Aloha」の「o」を日の丸にして。売上げの一部は東日本大震災復興支援のために寄附されます。(「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

店頭にあるハワイアンブレスレットをそのまま購入するのではなく、オーダーする場合には、まず、プラチナ、18金、14金、10金、シルバーといった金属の種類やその重さが選べますが*、ハワイで一般的なのは14金です。(アメリカではジュエリーとして14金が一番流通しています)ただ、昨今の金の高騰により、お値段はかな~りお高めになっています。ひと昔、ふた昔前に購入したことのあるヒトなら、現在のお値段を見たらビックリするかも。
*お店によって扱わない金属もあります。

そのためか、日本人旅行者に現在最もポピュラーなのはシルバー製だと、今回、ハワイアンジュエリーの撮影にご協力いただいた「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」のオーナーさんが教えてくれましたヨ。
定番中の定番、プルメリア(花)とマイレ(葉)のデザイン。お店によって機械彫り、手彫りが選べる場合も。

定番中の定番、プルメリア(花)とマイレ(葉)のデザイン。お店によって機械彫り、手彫りが選べる場合も。

デザインを選ぶ場合も、デザイン自体のほかに、文字の入れ方(模様ナシで彫るか、模様の上に彫るか、エナメルを入れるか、文字の書体など)や、縁の部分のあしらい(模様やボーダーを入れるか入れないか)にもチョイスがあります。いざ購入&オーダーする前に、いろいろなお店のハワイアンブレスレットをじっくり見て、好みのタイプを頭に入れておくとイイと思いますよ~。オーダーしたブレスレットは、ほとんどのお店で滞在中に間に合わせてくれますが、ハワイに到着した初日にオーダーすると、時間的余裕があって、安心です。(間に合わない場合は日本まで送ってくれるお店が大半です)

もちろん、ブレスレットのサイズも、自分の手や手首の大きさ、着けた感じの好みにあったサイズを選べます。

ブレスレット以外・・・ Other Than Bracelets

ハワイアンジュエリーはブレスレットだけじゃないんデス。

ハワイアンジュエリーはブレスレットだけじゃないんデス。

ブレスレットはお値段も張るし、大げさだし、いかにもハワイ好きバレバレ~って感じで、ちょっと・・・って場合には、ブレスレット以外のハワイアンジュエリーもステキですヨ。
ハワイアンジュエリーの中でも人気が高いホヌ。

ハワイアンジュエリーの中でも人気が高いホヌ。

現在は、「ハワイアンジュエリー」の名前がポピュラーになり、ハワイアンジュエリーと呼ばれるアイテムの範囲も広がってきたようです。
本来のハワイアンジュエリーには、リリウオカラニ女王が作らせたように、「彫り」が不可欠だとナビは思いますが(「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」のオーナーさんも同意見でしたよ~)、今日では、ハワイをイメージさせる、フラワーやリーフのほか、ドルフィン、ホヌ、そしてビーチサンダル(ハワイでは「Slippers」や「flip flops」と呼ばれます)などをモチーフとしたジュエリー全般が、ハワイアンジュエリーと呼ばれることが多いようです。
洋服にも合わせやすく、誰からも愛されるプルメリアをモチーフとしたジュエリーは人気があります。 洋服にも合わせやすく、誰からも愛されるプルメリアをモチーフとしたジュエリーは人気があります。

洋服にも合わせやすく、誰からも愛されるプルメリアをモチーフとしたジュエリーは人気があります。

ハワイアンジュエリーとは呼びませんが・・・ハワイらしい、鯨の骨のネックレスと、貴重なカヘレラニ・シェルのアクセサリー。(「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

ハワイアンジュエリーとは呼びませんが・・・ハワイらしい、鯨の骨のネックレスと、貴重なカヘレラニ・シェルのアクセサリー。(「クプラウ・ジュエリー&ウォッチ」)

ハワイ旅行の記念や思い出に、ハワイ愛を世界に向かって叫ぶために(?)、ハワイアンジュエリーを身に着けるのってステキです。それほど興味がない方も、機会があればぜひ一度、ハワイアンジュエリーの実物に触れてみてください。ローカル女性に長年愛されてきたその魅力が、きっとおわかりいただけると思いますよ~。

以上、ハワイナビでした!
今回、ハワイアンジュエリーの撮影にご協力いただいたのは・・・

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-12-01

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