観光大国ハワイの歴史はここから始まりました。この海を見ずしてハワイは語れません!遊歩道の整備も進み近年さらなる魅力を増した王道ビーチです。
クイーンズ・サーフから望むワイキキ・ビーチ中心部。
アロハ・カカヒアカ(ハワイ語の「グッド・モーニング」)!ハワイナビです。
ワイキキに初滞在なさる方の多くは、ホテルやコンドミニアムのチェックイン後、泳ぐ泳がない、水着に着替える着替えないに関わらず、まずはビーチへ出てごらんになるのでは? とりあえず海側まで歩いていって、
「ここがあの有名なワイキキ・ビーチか」
だけどビーチに大きく「ワイキキ・ビーチ」という看板が出ているわけじゃないんです。
ここはどこ、私は誰?
「本当にここがワイキキ・ビーチなのか?」
「ワイキキにあるビーチなんだからワイキキ・ビーチだろう」
自分がいま立っているのがワイキキ・ビーチなのかどうか、100%の確信が持てなかったりして。
ワイキキ・ポリス・ステーション前にあるワイキキ・マップ。
ナビが初めてワイキキを訪れたときもそうでした。とりあえずビーチへ行ったものの、右を向いても左を向いてもさらに続く長いビーチ。
「これが全部ワイキキ・ビーチ?」
「どこからどこまで?」
「はっきりワイキキ・ビーチってどこかに書いてあればいいのに!」
日本に戻ってからもガイドブックを眺めて、
「クヒオ・ビーチには行ったと思う。でもワイキキ・ビーチには行ってない・・・かも?」
と思い悩んだ(?)ものです。
オン・ザ・ビーチのバーで一杯・・・リゾートならではの楽しみです。
そこで今回はワイキキ・ビーチの範囲のおさらいをしたいと思います。
ワイキキ・ビーチとは、西(アラモアナ・センター側)はヒルトン・ハワイアン・ビレッジから、東(ダイヤモンドヘッド側)はニューオータニ・カイマナ・ビーチ・ホテルあたりまで、約3kmにわたる8つのビーチの総称なんです。だから、「ワイキキにあるビーチなんだからワイキキ・ビーチだろう」は実は正解。
それでは8つのビーチを西から東へ下ってご紹介しましょう。
(1) デューク・カハナモク・ビーチ Duke Kahanamoku Beach
砂浜が広々としています。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ前のビーチ。砂浜が広く、海は穏やか。ヒルトン・ハワイアン・ビレッジが提供する人工のラグーンは小さなお子様の水遊びに最適。ヒルトン・ハワイアン・ビレッジの海寄り、イリカイ・ホテルの裏側に公共パーキングがあり利便性がよいことから、ローカルファミリーにも人気が高いビーチです。カタマラン・クルーズやカヤックほかビーチ・アクティビティも充実しています。
ラグーンではウォーター・アクティビティが盛ん。
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ワイキキの中心部からは歩いて20分ほど。
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(2) フォート・デ・ルシー・ビーチパーク Fort DuRussy Beach Park
場所柄、アメリカ人占有率高し!
米軍関係者専用ホテル、ハレコア・ホテル前のビーチですが、ビーチは公共エリア。一般の人々も通行および使用可能です。ビーチパークになっているので広い芝生のエリアや木陰もあり、のんびりと腰を落ちつけられます。ワイキキのほかのビーチに比べて人が少なめの穴場です。ビーチパークのカリア・ロード側にはハワイ陸軍博物館があります。
芝生のエリアではBBQも可能。
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木陰があるので助かります。
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(3) グレイズ・ビーチ Gray’s Beach
癒しの水、カヴェヘヴェヘ。
ワイキキのビーチとして最も古い歴史を持つエリアの1つ。アウトリガー・リーフ・オン・ビーチからハレクラニ・ホテル、シェラトン・ワイキキ・ホテルにかけてのビーチです。現在ハレクラニ・ホテルが建つ場所に過去に存在した「グレイズ・バイ・ザ・シー」というバンガローにちなんで名づけられました。長年の浸食作用で砂が減少している各ビーチの中でも、特にビーチ幅が狭くなっていますが、現在、ホノルル市、またシェラトン・ワイキキ・ホテルによる砂の補充計画が進んでいます。カタマラン・クルーズなどのビーチ・アクティビティも可能。古代より信じられてきたパワースポット、カヴェヘヴェヘはこちらにあります。
砂浜が狭いため、こじんまりとした雰囲気。
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沖合いはサーフ・スポット。
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(4) ロイヤル・ハワイアン・ビーチ Royal Hawaiian Beach
ダイヤモンドヘッドがくっきりと見えるロケーションです。
「太平洋のピンク・パレス」、ロイヤル・ハワイアン・ホテル前のビーチです。 ダイアモンドヘッドはもちろん、ダイアモンドヘッド側に続くビーチをぐるりと見渡せる、絵葉書のような風景が楽しめます。ロイヤル・ハワイアン・ホテルの宿泊客が利用できるピンクのパラソルが立っているのも風情があり、ワイキキ気分を満喫できますが、人口密度は高い!です。カタマラン・クルーズやサーフ・レッスンほかのビーチ・アクティビティあり。
このピンクがワイキキらしいのです。
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サーフ・レッスンにトライしてみる?
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(5) プリンス・クヒオ・ビーチ Prince Kuhio Beach
カラカウア・アベニューからさえぎる建物がないので気軽に寄れます。
クヒオ・ビーチという略称で知られ、モアナ・サーフライダー・ホテルから、カパフル・アベニューよりほぼ平行に海側へ突き出した防波堤までのエリアを指します。スナック売り場やビーチレンタル、トイレとシャワー完備。モアナ・サーフライダー・ホテルから先はオン・ザ・ビーチのホテルが建っていないため、開放感のあるパブリックな雰囲気です。防波堤があるため波は穏やかで海ならぬ「池」と呼ばれることも。キッズのいるファミリーには安心です。
デューク・カハナモク像前は写真を撮る人でいつもいっぱい。
また、何かと頼りになるワイキキ・ポリス・ステーションのほかに、癒しのパワーが宿っているといわれるウィザード・ストーン・オブ・カパエマフ(ワイキキの魔法石)、デューク・カハナモク像やプリンス・クヒオ像といった観光ポイントもあります。クヒオビーチ・トーチライティング&フラショーの開催場所でもあり、朝から夕方まで常に混み合っています。
カタマラン・クルーズはほとんどの場合、予約不要です。
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モアナ・サーフライダー・ホテル前。
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(6) クイーン・カピオラニ・ビーチ Queen Kapiolani Beach
海沿いの遊歩道は人気のジョギングコース。
またの名を
クイーンズ・サーフ・ビーチ Queen’s Surf Beach といい、範囲はカパフル・アベニュー近くの防波堤からワイキキ水族館まで。ブギーボーダーに人気のある海です。ホノルル市主催による巨大仮設スクリーンでの映画上映やエンターテイメントが楽しめる不定期イベント「サンセット・オン・ザ・ビーチ」が開催されるのはこちらのビーチ。ゲイが集うゲイ・ビーチとしても知られています。
クヒオ・ビーチを過ぎるとロコ率が高くなります。
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ザ・サーファー。
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朝夕はウォーキングやジョギングをする人が多く見られます。
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広い芝生のエリアも。
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(7) サン・スーシ・ビーチ San Souci Beach
以前は「誰もいない海」状態でしたが最近は結構、人出があります。
カイマナ・ビーチ Kaimana Beach の名前でも知られる、ニューオータニ・カイマナ・ビーチ・ホテル周辺の海です。『宝島』や『ジギル博士とハイド氏』の作者ロバート・ルイス・スティーブンソンが、当時この地にあったサン・スーシ荘に滞在し、「美しい景色、静けさ、新鮮な空気、透き通る海、美味しい食事に、天国のようなサンセットの長め」と、称賛の言葉を残したというエピソードが残っています。
鶴田浩二と岸恵子主演の邦画『ハワイの夜』('52)にも登場するとか。
西側にある古びた建物は、1927年に完成した戦勝記念海水プール。第1次世界大戦で命を失った107名のハワイ出身者を偲ぶ記念建造物でもあります。世界的な水泳競技や、ハリウッド映画や邦画の舞台にもなりましたが、老朽化により1980年閉鎖されました。このあたりの海はスイマーやサーファーに人気があります。
(8) アウトリガー・カヌー・クラブ・ビーチOutrigger Canoe Club Beach
こちらのサン・スーシ・ビーチからも海沿いにアクセスできるそうですが。
コロニー・ビーチ Colony Beach とも呼ばれます。サン・スーシ・ビーチよりもさらに東寄りのコロニー・サーフ*前。ここがワイキキ・ビーチの終わりです。ニューオータニ・カイマナ・ビーチ・ホテルから東側のオン・ザ・ビーチにはホテルなどの建物が立ち並ぶため、おもてからビーチは見えません。景色や海水は美しいのですが、非常に狭く、またアクセスが難しいため、人気(ひとけ)はほとんどありません。行ってみたい場合はザ・ロータス・アット・ダイヤモンドヘッド(ホテル)のパーキングからコロニー・サーフ側への小さな通路を抜けてください。
*以前はホテルでしたが現在は居住がメインのコンドミニアムになっています。
デューク・カハナモク・ビーチからクヒオ・ビーチまではビーチの上を歩いていくことが可能です。(一部、砂浜が非常に狭いところや、遊歩道があります)あなたのお気に入りの「ワイキキ・ビーチ」をぜひ探してみてくださいね。以上、ハワイナビでした!